報告書5(最終):10月に提出
要約.国内待機中の活動
私の活動(仕事・生活)の全ては
・自分が幸せに生きていくこと
・自分も含めた世界全体(人間視点ではなく全ての生物を含めた世界)が平和・幸せであることを目指している。「幸せ」の形は人それぞれであるが、私が大事だと思うことは人生の意義や目的以前に「生きろことそのものを大切にする」ことである。それは
・自分が感じているものごとに気づいていること
・生きていること(衣食住が足りていること)に満足すること
である。全ての人々がそのように行動していたら世界は平和になると信じている。現在の社会は経済や技術の発展に重点を置きすぎ、必要のないもの(生命に関係ないもの)の生産・消費・廃棄を繰り返して、地球の環境(人間が生活する土台である自然も含めた全ての生命)を汚染し人間自身にも負担をかけ続け、貧富の格差や力関係の格差を生み出し傷つけている。
目指す、国内で活動していることは以下の通り。
1 循環型・持続可能な生活に向けて
有機農家に滞在して、暮らし(生きること)にまつわる作業をしている(農作業やサンソン留学生向け住宅の改築など)。滞在先のホストや地域の人々は、食・パーマカルチャー・地球環境などに関心の高い人々(コンポストトイレ、微生物ボイラー、羊毛による家屋断熱などを実践している)であり、それらの話題について、議論・情報交換し、人間関係も深めている。環境を汚染しない衣食住を目指し、都市の生活と異なるオプションとなる拠点を作るkとができると良い。
2 不登校児の支援
NPOに参加し以下のような活動
・オンライン勉強会でヨルダンでの生活・活動について紹介
・引きこもり当事者を含めたオンライン対話交流会。それぞれ自らの近況・課題
について話をし、意見を出し合いながら、生活や仕事の向上を目指す取り組み。
3 海外と
語学SNSを通じて、ヨルダンはじめアラブ圏の人々と互いに語学支援しつつ、生活の紹介など交流を深めている。
1.活動結果
施設の改善課題として、生徒にへの厳しすぎる管理・叱責が目立った。自らが穏やかな対応、生徒自身の存在を尊重する態度を取ることで、異なる生徒へのアプローチを職員に提示することを心がけた。
野外での作業
清掃・園芸にて、職員は早く終わらせるために、優秀な生徒ばかり働かせたり、自分たちで作業をしてしまうことが多い。すべての生徒ができる範囲の作業に取り組むように働きかけた。
お絵描き
図画の指導を行なってきた。施設長や教員は優秀な生徒への指導を私に求め、展示会などで外部向けに華やかにディスプレイすることを望んでいた。私はバランスよく全生徒の指導を心がけた。
音楽
音楽と運動を組み合わせたレク、発声練習、合奏など生徒・先生の反応を見ながら試行錯誤して、楽しい活動を模索してきた。また、三味線・ウクレレ を利用して日本の民謡・童謡などの弾き歌いをレクリエーションとして行ない、幅はあるが好評だった。職員に対しては、日本の文化に興味を持ってもらい交流のきっかけとなった。
読み聞かせ
物の名前や数の概念を学習するための絵本を用意し読み聞かせをした。著しく興味を示し、レクとして大きな効果がある生徒もいた。
2.要請の妥当性や受け入れ体制
現地スタッフは施設長、現場教員は全員女性、男性はアクティビティー統括、理学療法士、用務員などである。ボランティアの受け入れ体制については、歓迎的な教員もいれば、東洋の男性が女性の職場に入ってきてアクティビティーをすることに疑問を持っている方もいたが、それぞれの教員に対して自分がやろうとしている活動について説明し、幅はあるもののある程度理解を得ることができた。男性が女性の教室に入って活動をする困難はあるもの、完全に拒絶されることはない。引き続きアラブ・イスラムの外からのスタッフとの交流があれば、少しずつ理解も広がると思われる。
3.活動成果の配属先への活用の見込み・今後の配属先への支援の必要性
活動成果の活用事例
・起きてから寝るまでの生活やマナーを学習するための絵本を作成した。職員が単独で読み聞かせで活用している。
・生徒が共同で塗り絵をするための大型下絵を作成し、イベントなどで活用していた。ストックが作ってあるため今後も活用されていくと思われる。
・ウクレレなどの楽器を演奏(または生徒と合奏)して音楽を行い、発声・発語の促し・リラクゼーション・レクリエーションの活動してきた。教員も時に応じて歌ったり楽器の演奏補助などで参加してくれた。
・数・大小・多少などの概念を教えるための絵本、動物の名前と写真(絵)をセットにしたカードなどを作成し、読み聞かせで活用してきた。学習のみでなく、レクリエーションとしての効果もあり、今後も活用されることを期待する。
今後の支援の必要性
予算の関係からか、生徒数に対して教職員の数が少ないため、外部ボランティアの協力は特に年長男子生徒への野外作業・運動などの面で有益であると思う。一方、特に用務作業・雑用などについては、有給スタッフが自分の教員・療法士などの肩書にかかわらず、施設の運営全体に対する責任や意欲を持って積極的に働く必要があると感じる。
4.ボランティア経験について
自身の課題を多く見つけることができ、とても有益な経験だった。
一つは自分が持っている価値観と対立する価値観を持っている人と向き合った際に、自分と相手の価値観を同時に尊重することが難しかった。現地の人々の宗教観や自文化への誇りに対して、私は自分が遠慮して意見を隠すことで対立を避けることしかできなかった。具体的には自由・多様性と(イスラムの)統一的な価値観との対比であり、それは世界の縮図でもあると思うので、考え続けていきたい。また、自身が生まれ育った環境に従った様々な思い込みや偏見に私も囚われていると思うので、自身を省みることを続けたい。
また一つは自己主張について。ヨルダン人は、はばかりなく自分の意見・希望を強く主張し、激しくぶつかり合う様子もあるが、わだかまりが残ることは少ない。意見がぶつかり合うことが人間同士の対立ではないので、はっきりと意見を表明することは大切だと感じた。同時に、自己主張は強いが他者への傾聴や協調して意見を発展させる姿勢に欠ける面も感じたので、そのような場合にうまく議論の発展に向ける働きかけ方も身につけたい。
5.ボランティア経験の社会還元・発信とその計画
1. 4項の内容を社会生活に活かす。大人・子供に対して、自分の価値観・感じ方を押し付けず、互いの立場・視点を尊重し合う。特に立場の弱い者に対して、相手の意図や感情を決めつけて抑圧・管理しない様に気をつけ、職場の同僚とも話し合い職員同士や生徒に対しての暴力(ハラスメント)のない環境を築く。職務上の上下関係等に囚われずに良い仕事・社会を実現するために必要なことを、憚りなく話し合える風通しの良い職場・人間関係の構築を目指す。
2. 在日外国人の生活を支援するために、日本語学習・学校での学習を支援するボランティア活動を市民サークルに参加して行う。
3. 日本人の(消費)生活は海外からの労働力・生産・資源に支えられており、世界に対して影響がある(格安商品の購入が悪環境労働(児童・長時間・低賃金)につながるなら日本は世界を搾取していると言える)が、国民の関心が海外・在日労働者に向くことは少ない。ブログなどで、ヨルダンの紹介や、生活を通じて感じたことを発信することで、人々の関心が世界に向き、エコフレンドリー・フェアトレードへの関心が高まり、分離・格差のない世界を指向する小さなきっかけになれば良いと思う。
JICAへの要望
・報告書のエクセル編集は煩雑で無駄な労力を要するので、固定書式でなくフレキシブルにして欲しい。各自が必要な項目を網羅するような計画書・活動結果を作成すれば良い。
・国民の支持を得るために予算削減は大切だと思う。組織のバックアップや管理が過剰すぎると隊員の主体性・積極性・創造性が衰えることもあるので、組織運営をもっとコンパクトにしたら良い。
・「SDGs」「開発援助」「国際協力」という「先進国」の一方的な世界観ではなくて、各地域で暮らす一人一人にとって「幸せ」とは何かを想像する・感じとる・共有する努力。JICA職員と現地で会食した時に、従業員に対して「お金を払って食事をする自分たち主人と労働者」という力関係で向き合ってるように感じた。隊員である自分も同じことだが、JICAオフィスや関係するヨルダン人たちがヨルダン の中にある日本社会の延長でしかないなら、現地の住民が感じている生活上の労苦は共有できないし、ヨルダンを外側のコンフォートゾーンから見ているに過ぎない。公用車で移動していては、煙草の煙が充満するぎゅうぎゅう詰めのバスで通学・通勤する人々の生活感・視点は得ることができない。
要約.国内待機中の活動
私の活動(仕事・生活)の全ては
・自分が幸せに生きていくこと
・自分も含めた世界全体(人間視点ではなく全ての生物を含めた世界)が平和・幸せであることを目指している。「幸せ」の形は人それぞれであるが、私が大事だと思うことは人生の意義や目的以前に「生きろことそのものを大切にする」ことである。それは
・自分が感じているものごとに気づいていること
・生きていること(衣食住が足りていること)に満足すること
である。全ての人々がそのように行動していたら世界は平和になると信じている。現在の社会は経済や技術の発展に重点を置きすぎ、必要のないもの(生命に関係ないもの)の生産・消費・廃棄を繰り返して、地球の環境(人間が生活する土台である自然も含めた全ての生命)を汚染し人間自身にも負担をかけ続け、貧富の格差や力関係の格差を生み出し傷つけている。
目指す、国内で活動していることは以下の通り。
1 循環型・持続可能な生活に向けて
有機農家に滞在して、暮らし(生きること)にまつわる作業をしている(農作業やサンソン留学生向け住宅の改築など)。滞在先のホストや地域の人々は、食・パーマカルチャー・地球環境などに関心の高い人々(コンポストトイレ、微生物ボイラー、羊毛による家屋断熱などを実践している)であり、それらの話題について、議論・情報交換し、人間関係も深めている。環境を汚染しない衣食住を目指し、都市の生活と異なるオプションとなる拠点を作るkとができると良い。
2 不登校児の支援
NPOに参加し以下のような活動
・オンライン勉強会でヨルダンでの生活・活動について紹介
・引きこもり当事者を含めたオンライン対話交流会。それぞれ自らの近況・課題
について話をし、意見を出し合いながら、生活や仕事の向上を目指す取り組み。
3 海外と
語学SNSを通じて、ヨルダンはじめアラブ圏の人々と互いに語学支援しつつ、生活の紹介など交流を深めている。
1.活動結果
施設の改善課題として、生徒にへの厳しすぎる管理・叱責が目立った。自らが穏やかな対応、生徒自身の存在を尊重する態度を取ることで、異なる生徒へのアプローチを職員に提示することを心がけた。
野外での作業
清掃・園芸にて、職員は早く終わらせるために、優秀な生徒ばかり働かせたり、自分たちで作業をしてしまうことが多い。すべての生徒ができる範囲の作業に取り組むように働きかけた。
お絵描き
図画の指導を行なってきた。施設長や教員は優秀な生徒への指導を私に求め、展示会などで外部向けに華やかにディスプレイすることを望んでいた。私はバランスよく全生徒の指導を心がけた。
音楽
音楽と運動を組み合わせたレク、発声練習、合奏など生徒・先生の反応を見ながら試行錯誤して、楽しい活動を模索してきた。また、三味線・ウクレレ を利用して日本の民謡・童謡などの弾き歌いをレクリエーションとして行ない、幅はあるが好評だった。職員に対しては、日本の文化に興味を持ってもらい交流のきっかけとなった。
読み聞かせ
物の名前や数の概念を学習するための絵本を用意し読み聞かせをした。著しく興味を示し、レクとして大きな効果がある生徒もいた。
2.要請の妥当性や受け入れ体制
現地スタッフは施設長、現場教員は全員女性、男性はアクティビティー統括、理学療法士、用務員などである。ボランティアの受け入れ体制については、歓迎的な教員もいれば、東洋の男性が女性の職場に入ってきてアクティビティーをすることに疑問を持っている方もいたが、それぞれの教員に対して自分がやろうとしている活動について説明し、幅はあるもののある程度理解を得ることができた。男性が女性の教室に入って活動をする困難はあるもの、完全に拒絶されることはない。引き続きアラブ・イスラムの外からのスタッフとの交流があれば、少しずつ理解も広がると思われる。
3.活動成果の配属先への活用の見込み・今後の配属先への支援の必要性
活動成果の活用事例
・起きてから寝るまでの生活やマナーを学習するための絵本を作成した。職員が単独で読み聞かせで活用している。
・生徒が共同で塗り絵をするための大型下絵を作成し、イベントなどで活用していた。ストックが作ってあるため今後も活用されていくと思われる。
・ウクレレなどの楽器を演奏(または生徒と合奏)して音楽を行い、発声・発語の促し・リラクゼーション・レクリエーションの活動してきた。教員も時に応じて歌ったり楽器の演奏補助などで参加してくれた。
・数・大小・多少などの概念を教えるための絵本、動物の名前と写真(絵)をセットにしたカードなどを作成し、読み聞かせで活用してきた。学習のみでなく、レクリエーションとしての効果もあり、今後も活用されることを期待する。
今後の支援の必要性
予算の関係からか、生徒数に対して教職員の数が少ないため、外部ボランティアの協力は特に年長男子生徒への野外作業・運動などの面で有益であると思う。一方、特に用務作業・雑用などについては、有給スタッフが自分の教員・療法士などの肩書にかかわらず、施設の運営全体に対する責任や意欲を持って積極的に働く必要があると感じる。
4.ボランティア経験について
自身の課題を多く見つけることができ、とても有益な経験だった。
一つは自分が持っている価値観と対立する価値観を持っている人と向き合った際に、自分と相手の価値観を同時に尊重することが難しかった。現地の人々の宗教観や自文化への誇りに対して、私は自分が遠慮して意見を隠すことで対立を避けることしかできなかった。具体的には自由・多様性と(イスラムの)統一的な価値観との対比であり、それは世界の縮図でもあると思うので、考え続けていきたい。また、自身が生まれ育った環境に従った様々な思い込みや偏見に私も囚われていると思うので、自身を省みることを続けたい。
また一つは自己主張について。ヨルダン人は、はばかりなく自分の意見・希望を強く主張し、激しくぶつかり合う様子もあるが、わだかまりが残ることは少ない。意見がぶつかり合うことが人間同士の対立ではないので、はっきりと意見を表明することは大切だと感じた。同時に、自己主張は強いが他者への傾聴や協調して意見を発展させる姿勢に欠ける面も感じたので、そのような場合にうまく議論の発展に向ける働きかけ方も身につけたい。
5.ボランティア経験の社会還元・発信とその計画
1. 4項の内容を社会生活に活かす。大人・子供に対して、自分の価値観・感じ方を押し付けず、互いの立場・視点を尊重し合う。特に立場の弱い者に対して、相手の意図や感情を決めつけて抑圧・管理しない様に気をつけ、職場の同僚とも話し合い職員同士や生徒に対しての暴力(ハラスメント)のない環境を築く。職務上の上下関係等に囚われずに良い仕事・社会を実現するために必要なことを、憚りなく話し合える風通しの良い職場・人間関係の構築を目指す。
2. 在日外国人の生活を支援するために、日本語学習・学校での学習を支援するボランティア活動を市民サークルに参加して行う。
3. 日本人の(消費)生活は海外からの労働力・生産・資源に支えられており、世界に対して影響がある(格安商品の購入が悪環境労働(児童・長時間・低賃金)につながるなら日本は世界を搾取していると言える)が、国民の関心が海外・在日労働者に向くことは少ない。ブログなどで、ヨルダンの紹介や、生活を通じて感じたことを発信することで、人々の関心が世界に向き、エコフレンドリー・フェアトレードへの関心が高まり、分離・格差のない世界を指向する小さなきっかけになれば良いと思う。
JICAへの要望
・報告書のエクセル編集は煩雑で無駄な労力を要するので、固定書式でなくフレキシブルにして欲しい。各自が必要な項目を網羅するような計画書・活動結果を作成すれば良い。
・国民の支持を得るために予算削減は大切だと思う。組織のバックアップや管理が過剰すぎると隊員の主体性・積極性・創造性が衰えることもあるので、組織運営をもっとコンパクトにしたら良い。
・「SDGs」「開発援助」「国際協力」という「先進国」の一方的な世界観ではなくて、各地域で暮らす一人一人にとって「幸せ」とは何かを想像する・感じとる・共有する努力。JICA職員と現地で会食した時に、従業員に対して「お金を払って食事をする自分たち主人と労働者」という力関係で向き合ってるように感じた。隊員である自分も同じことだが、JICAオフィスや関係するヨルダン人たちがヨルダン の中にある日本社会の延長でしかないなら、現地の住民が感じている生活上の労苦は共有できないし、ヨルダンを外側のコンフォートゾーンから見ているに過ぎない。公用車で移動していては、煙草の煙が充満するぎゅうぎゅう詰めのバスで通学・通勤する人々の生活感・視点は得ることができない。