’18-’19 夏メルカート 新入団選手
1.
↑↑©AlfredoPedulla.itより
Alex Ferrari 25アレックス・フェラーリ
- ポジション:DF
- 1994年7月1日生まれ(24歳)
- イタリア モデナ出身
- 183cm 70kg
- 昨季:エラス・ヴェローナ 25試合1得点
ボローニャからレンタルで加入。買い取りオプションは450万ユーロに設定されている模様。本職はセンターバックだが、昨季はレンタル先のエラス・ヴェローナで主に右SBとしてレギュラーでプレーした。25試合出場、1得点。位置付け的にはCBとSBが両方できる便利なバックアッパーと言うところか?まだ若いので、伸びしろが有ればそのまま買い取るか
2.
↑↑©il secolo XIXより
Omar Colley 15オマール・コリー
- ポジション:DF
- 1992年10月24日生まれ(25歳)
- フガンビア Lamin出身
- 191cm 87kg
- 昨季:ゲンク(ベルギー1部)28試合1得点
- ガンビア代表:11試合0得点
ベルギーのゲンクから750万ユーロ+成績次第で200万ユーロのボーナスと言うオプションで加入。ガンビア代表の主将を務める、巨体を生かした屈強なセンターバック。サンプ初のガンビア人選手となる。昨年の自分のblogを読み返していたら、昨季もCBの候補にコリーの名前が挙がっていたので、サンプは彼の事をずっと追いかけいたのだろう。黒人で強いセンターバックと言う事で、まさに私好み。しかもガンビア代表で主将と言う事は、おそらくアフリカ人ながらしっかり戦術眼と知性を持ち併せていると予想する。レギュラーCBの柱として期待したい。背番号は早くも15番を選んだ。
3.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Jakub JANKTO 14ヤクブ・ヤンクト
- ポジション:MF
- 1996年1月19日生まれ(22歳)
- チェコ プラハ出身
- 184cm 73kg
- 昨季:ウディネーゼ 36試合4得点
- チェコ代表 10試合1得点
ウディネーゼから買い取りオプション付きレンタルで獲得。1500万ユーロ。メルカートの初期段階でサンプがこの金額をあっさり投入した事に、期待の大きさが感じられる。彼はジャンパオロのフォーメーションだと、左MFが最有力で次がトップ下となるだろう。チェコ人の彼は若くしてウディネーゼのプリマヴェーラに引き抜かれて、セリエBのアスコリにレンタルされてそこで34試合5ゴール9アシスト。その後すぐにウディネーゼに戻されて、今度はトップチームで2年間。コパも合わせて合計69試合、11ゴール11アシストの成績を残した。まだ22歳だが経験もかなり積んでおり、サンプでは歴代少ない左利きのMFという事で非常に期待が持てる。ちなみにサンプ入りを決断した際には、同胞のパトリック・シックのアドバイスも有ったらしい。まさか「サンプで適当に2年位やって、その後ビッグクラブにステップアップすればいいよ!」とか言ってないだろうな!?
4.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Carlos Eugénio Júnior Tavares 22カルロス エウジェニオ ジュニオール・タヴァレス
- ポジション:DF
- 1996年8月7日生まれ(21歳)
- ブラジル Porto Alegre出身
- 178cm 83kg
- 昨季:サンパオロ 23試合0得点3アシスト
グレミオの下部組織で育って、サンパウロでトップチームデビューした若き左SB。サンパウロと言えば大空翼クンの出身クラブか。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが200万ユーロの模様。彼はそのプレーより素行の悪さで有名。なのでサンパウロのサポーターの中に、あまり彼の移籍を悲しむ声は聞かれなかった・・・ブラジルで最もタトゥーが入っている選手として有名。その数はなんと30以上!これが一番気に入ってると言われている頭のタトゥー
肝心のプレースタイルは、ドリブルを得意として左足のクロスも非凡なものを持っている、攻撃的なラテラウ。守備にやや難を抱える。このタイプは、まさに同じブラジル人のドドを我々も経験しているので、少し、いやかなり不安だ。ただドドよりはフィジカルは圧倒的に強そう。昨季はガラタサライ、また冬はアヤックスが獲得を狙っており、ヨーロッパでもフランスのレンヌで2週間練習に参加した事が有る。その当時は250万ユーロと言う移籍金の提示にサンパウロが首を縦に振らなかった。まぁ幸いそこまで高くないので、ムッルーと定位置を争って、良い方に化ければ儲けものか。以下タヴァレス動画
⇒https://www.youtube.com/watch?v=d9VL0lFqPXE
5.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Emil Audero 1エミル・アウデーロ
- ポジション:GK
- 1997年1月18日生まれ(21歳)
- インドネシアMataram出身
- 192cm 83kg
- 昨季:ヴェネツィア(SerieB) 35試合35失点
ユーヴェの将来を担うと言われているアウデーロ。100万ユーロでレンタル、買い取りオプションが1100万ユーロの模様。逆にユーヴェが買い戻したければ1500万ユーロと言う金額に設定されている。インドネシア人の父とイタリア人の母を持つハーフのエミル。しかし1歳の時にすでにイタリアのトリノに移住して、そこからはずっとイタリア生活。幼少期からユーヴェの下部組織に加入したアウデーロは、ずっとブッフォンのプレーを間近に見て成長した。イタリアのアンダー21の正GK。派手なタイプのGKでは無いが、抜群の反射神経を生かして、ライン上で幾多のシュートをかき出す。まだ若いから経験を積む必要はあるが期待したい。サンプがこの若さのGKに正GKを任せるとしたら、あのパリュウカがデビューした時以来だ。ただ、サンプにずっと残れるようなパターンになるのかな?ユーヴェに戻る為に頑張って成長したが、ユーヴェがとんでもない大物を連れてきて戻れなくなり、結果サンプが買い叩いて安く手に入れると言うのが最高形か。以下、アウデーロ動画
⇒https://www.youtube.com/watch?v=pLAd_yYzfIM
6.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Cabral Barbosa RAFAEL 33カブラル・バルボサ・ラファエル
- ポジション:GK
- 1990年5月20日生まれ(28歳)
- イブラジル Sorocaba出身
- 186cm 83kg
- 昨季:ナポリ 0試合
- ブラジル代表:3試合0得点
レイナ加入後に全く出番が無くなってしまったナポリのサブキーパー。GKとしては小柄だが敏捷性とテクニックが有る。GKから繋ぐジャンパオロのサッカーに魅力を感じたと言っていた。またナポリで監督だったサッリとジャンパオロのサッカーは似ているので、その点のやりやすさも有るだろう。
「セレーゾやシーラス、ダ・コスタなどのサンプで活躍したブラジルの系譜を汚さないようにしたい。また新加入の同胞ジュニオール・タヴァレスの通訳も務めたい」と言うのが本人談。
7.
↑↑©asromacalcio.comより
Grégoire André Defrel 92グレゴワール・アンドレ・デフレル
- ポジション:FW
- 1991年6月17日生まれ(27歳)
- フランス Meudon出身
- 179cm 77kg
- 昨季:ローマ 15試合1得点
メルカート序盤から候補筆頭に挙がっていたデフレルが、時間はかかったが結局そのまま順当に加入。150万ユーロのレンタル料+1800万ユーロの買い取りオプションと言う形で交渉がまとまった模様。正直少し高いかなと言う印象。
フランス領のドミニカ共和国の近く、マルティニークと言う島で生まれたデフレル。しかしサッカーのキャリアはイタリアのパルマの下部組織からスタートさせた。当時セリエAだったパルマからフォッジャ(セリエC)、チェゼーナ(セリエB⇒A)とレンタル生活で順調にステップアップ。2014/15のチェゼーナ時代にセリエAで34試合9ゴール。その活躍が認められてサッスオーロに買い取られる。そして2年間で33試合7ゴール、29試合12ゴールと活躍。これが去年の時点。
このタイミングならこの価格も決して高くは無いと思う。それこそサンプの獲得候補FWにも去年から名前はあった。しかし最終的にはローマがレンタルで獲得してそのまま買い取りオプションを行使。しかし、ローマでは15試合でわずか1ゴール。強力なFW陣の中で出番も少なく、また3トップのウィングと言う慣れないポジションで起用されたためにゴールも少なかった。つまりだいぶ株を下げた現在の状態。
27歳と言う年齢は決して若くは無く、それも含めて正直サンプにとってはやや博打的な獲得の選手と言えよう。セリエAの経験は豊富なので、2トップの一角に戻って本来の姿を取り戻してくれればと言うのが望み。左利きの俊敏なタイプのストライカー。ちなみに、チェゼーナ時代に彼を指揮した事が有る、元サンプ監督の”ミンモ”ディ・カルロ監督は
「デフレルはジャンパオロのサンプに最適なストライカーで、最低でも14ゴールは決めるだろう」
と言っている。しかし、ディカルロはサンプの監督時代にサンプを降格させている・・・
8.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Ronaldo Vieria 4ロナウド・ヴィエイラ
- ポジション:MF
- 1998年7月19日生まれ(20歳)
- ギニア Bissau出身(イングランド国籍、ポルトガルパスポートも保持)
- 178cm 70kg
- 昨季:リーズ(イングランド1部) 28試合0得点
ロナウドとヴィエイラがフュージョンして出来た最強戦士”ロナウド・ヴィエイラ”の獲得が決定!さしずめ”RV4”だな(笑)トレイラ放出からずっと懸案だったレジスタの選手。700万ユーロで完全移籍。
ギニアビサウ共和国(知らなかったがギニアとはまた違う国)生まれのRV4。5歳の時に父親が亡くなりポルトガルに移住。さらに2011年にはイングランドへ移住し、そこからイングランドでのサッカーキャリアをスタートさせる。その為に現在はイングランド人だがポルトガルとギニアビサウの国籍も持つ。代表はイングランドのU-20に招集されて、U-21と合わせてすでに10キャップを刻んでいる。2016年にリーズと契約を結んでプロとしてのキャリアをスタート。ここ2年で34試合1得点、28試合0得点と18歳からすでにレギュラーとして活躍した。サンプ入りに当たっては同僚の4年前に在籍した右SBのガエタノ・ベラルディ(懐かしい!)の助言もあったらしい。「ファンも素晴らしく、良いクラブ」だと。そのベラルディもリーズでは4年間ずっとレギュラーを張ってる模様だ
プレースタイルとしてはマケレレやカンテの様なタイプに見える。献身的にボール奪取を繰り返す選手。ただその中でも特筆すべき事は、かなりスピードが有る事。これはレジスタとしては面白いと思う。ボール奪取&キープは出来るので、ここからはパスの質、トレイラが得意だった展開力に磨きをかければ面白すぎる選手になると思う。サンプの背番号4と言えばまずはグーリット、そしてスーパーレジスタだった”セルジオ・ヴォルピ”。グーリットの様な風貌で、ヴォルピの様な選手になってくれるように期待しよう。
9.
↑↑©aftonbladetより
Albin Ekdal 6アルビン・エクダル
- ポジション:MF
- 1989年7月28日生まれ(29歳)
- スウェーデン ストックホルム出身
- 186cm 82kg
- 昨季:ハンブルガーSV(ブンデスリーガ) 19試合0得点
- スウェーデン代表:39試合0得点
トレイラの後釜第2弾は経験豊富なスウェーデン代表のMFエクダル。このW杯もベスト16のスウェーデン代表のレギュラーとして全5試合に出場。MFならどこでもこなす選手だが、とりあえず不足しているレジスタとして起用されて、ヴィエラの成長を待つパターンで考えているのか。ここ3年はブンデスのハンブルガーでプレーしていたが、元々ユーヴェに若くして引き抜かれてそこからセリエA生活をスタート。シエナとボローニャで1年ずつ、カリアリで4年間レギュラーとセリエA経験もかなり豊富。しかもシエナ時代の2009-10になんとジャンパオロの下でプレーもしている。この土壇場で獲得した選手としては、願ったりかなったりの補強と言えよう。W杯ベスト16国のレギュラーとしては破格だと思う230万ユーロで完全移籍。何か逆に怪我を抱えて無理してるんじゃないかとか勘ぐってしまうが・・・信じましょうか
10.
↑↑©quotidiano.netより ナポリ時代のトネッリのサンプ戦の画像。死んでいるのは誰だろう?トレイラかな??
Lorenzo Tonelli 26ロレンツォ・トネッリ
- ポジション:DF
- 1990年1月17日生まれ(28歳)
- イタリア フィレンツェ出身
- 183cm 78kg
- 昨季:ナポリ 4試合1得点
ナポリから買い取りオプション付きレンタルで獲得。50万ユーロのレンタル料に加えて、25試合以上に出場すると750万ユーロでの買い取り義務が付くオプション。エンポリで6年間プレーした後、恩師サッリに請われてナポリに追従。しかしナポリの分厚い戦力の前にほとんど出場機会が無く、ここ2年間でセリエAは3試合と4試合。しかしその7試合でDFながら3得点上げており、しかもサンプ戦では貴重な決勝点を取られているので良く覚えている。その通り、得点力があるセンターバック。ジャンパオロとはエンポリ時代に既にやっており、彼自身も「ジャンパオロの下でプレーしたかったと言うのがサンプに来たかった重要な理由だ」と語っている。コリー、アンデルセンとのCBレギュラー争いは見物。間違いなく役に立つ補強だ。
11.
↑↑©ilovepalermocalcioより エンポリ時代のサポナーラのサンプ戦の画像。バッレートに蹴られ、後ろではビックリしているトレイラ
Riccardo Saponara 5リッカルド・サポナーラ
- ポジション:MF
- 1991年12月21日生まれ(27歳)
- イタリア フォルリ出身
- 184cm 73kg
- 昨季:フィオレンティーナ 18試合0得点
フィオレンティーナか買い取りオプション付きレンタルで獲得。オプション額は900万ユーロに設定された。幼少時代はミラニスタで、カカがアイドルだったサポナーラ。彼自身もトップ下としてキャリアを積み、エンポリで名を上げる。そしてミランにステップアップするが、そこでは出番に恵まれず。再度戻ったエンポリではまた活躍。その時にジャンパオロの下でプレーして、33試合5得点と好成績を上げている。その後フィオレンティーナに引き抜かれたが、昨年はやや出番を減らした。サンプではトップ下でラミレスとポジションを争うか。この獲得とFWが獲れなかった事によりトップ下に完全コンバート案も出ていたカプラーリは一旦FWに戻るだろう。
この最後に獲得したトネッリとサポナーラは実はエンポリで足かけ4年半一緒にプレーしており、結構仲が良い。しかし2人とも最初のエンポリ時代から考えるとかなり風貌が変わってしまった。サポナーラは髪質と、髭の濃さから想像するホルモン量を考えるとハゲそうになったのでスキンにしたのだろう。トネッリは間違いなくお笑い系を目指しており、冷静堅実なセンターバックとは言えない風貌だ。完全なレギュラーでは無いかもしれないが、2人ともジャンPチルドレンでも有るし面白い補強だとは思う
12.
↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより
Mohamed Bahlouli ?モハメド・バーロウリ
- ポジション:MF
- 2000年2月17日生まれ(18歳)
- フランス リヨン出身
18歳でリヨンのU-19チームに所属していた攻撃的MF。同じリヨンで育成された元フランスU-21代表MFファレス・バーロウリ(現リール)の実の弟でもある。典型的なトップ下の選手で、パスセンスとテクニックは惚れ惚れする物が有る。育成に定評があるリヨンの下部組織なので期待大。実はリヴァプールがクロップの熱望によりこの冬に引き抜こうとしたが失敗。その意味も分かる気がする。まずはプリマヴェーラだろうが、2年後に期待しよう。以下動画↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=msVWKEOfqn4&t=86s
13 レンタルバックしてチームに留まったのは
DF95 ガブリエレ・ロランド(23)←パレルモ(セリエB)
DF18 マクシム・レヴェルベ(21)←オルビア(セリエC)
夏のメルカートの結果、現在のトップチームには27人の選手が。ここで全選手の背番号とガゼッタ発表による年棒をチェックしてみよう
背番号 名前 年棒(ユーロ)
-
10 プラート 150万
-
27 クアリアレッラ 130万
-
6 エクダル 120万
-
26 トネッリ 120万
-
11 ラミレス 110万
-
15 コリー 95万
-
92 デフレル 95万
-
7 サーラ 90万
-
5 サポナーラ 90万
-
14 ヤンクト 80万
-
17 カプラーリ 75万
-
4 ヴィエイラ 75万
-
8 バッレート 65万
-
29 ムッルー 65万
-
1 アウデーロ 55万
-
16 リネッティ 50万
-
33 ラファエル 50万
- 19 レジーニ 50万
- 24 ベレシンスキ 45万
- 99 コフナツキ 45万
- 22 タヴァレス 45万
- 25 フェラーリ 40万
- 3 アンデルセン 25万
- 72 ベレッツ 25万
- 95 ロランド 20万
- 18 レヴェルベ 6万
- 40 スティエポヴィッチ 6万
背番号10番がプラートに代わり、年棒もトップに躍り出た。名実共にプラート中心のチームになっていくのか。まあ相変わらずサンプの総年棒は低く、”CR7”1人だけでサンプの全選手の年棒を上回るような感じだが、サッカーは金だけじゃない。個人的には一番過大評価されているのがサーラ、過小評価されているのがリネッティとベレシンスキかな?後者の2人は、このままだとちょっと年棒積まれたら移籍してしまうだろう。
と言ったところで、次は第4節。土曜ナイターに時間が変更されています↓↓
次節:セリエA 第4節 2018年 9/15(土) 対フロジノーネ@フロジノーネ 現地20:30Kick Off(日本時間深夜03:30)
’18-’19 SERIE A
2試合 1勝0分1敗 勝点3 得点3 失点1 得失点差+2 現在 13位(1試合未消化)
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