晴天の朝の奈良は霜で真っ白、最低気温は氷点下1.6℃と冷え込みました。
春のような日差しで、14時半には11.6℃迄上がりぽかぽか陽気に。
13時半、10.1℃、36%
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はキク科の「フキノトウ・蕗の薹」
日本原産の多年草で雌雄異株、地下茎(有毒)で成長し、蕗の薹は”ふきという
植物の花がつく茎”と言う意味からとされる。
平安時代初期918年、深根輔仁撰による日本現存最古の薬物辞典(本草書)
「本草和名」にフキと思われる植物が記載されている。
「款冬・かんとう」=和名「也末布々木・やまふふき」、この「ふふき」が
後に短縮されて、和名の「フキ」になったとも考えられるが・・・
国会図書館デジタルコレクション 2巻1よりp37
語源由来辞典には、この説を否定している。
①冬に黄色い花が咲くことから、「フユキ(冬黄)」の中略で「フキ」に
②用便の後、お尻を拭く紙の代わりに、ふきの葉を用い「拭き」を語源と
②用便の後、お尻を拭く紙の代わりに、ふきの葉を用い「拭き」を語源と
③ふきは葉が大きく、傘などに用いたことから、「葺く」の変化とする
④「ハヒログキ・葉広茎」、「ヒロハグキ・広葉茎」や「ハオホキ・葉大草」
④「ハヒログキ・葉広茎」、「ヒロハグキ・広葉茎」や「ハオホキ・葉大草」
を意味とする
⑤ふきの葉は大きく、少しの風でも揺れることから、「ハフキ・葉吹き」や
⑤ふきの葉は大きく、少しの風でも揺れることから、「ハフキ・葉吹き」や
「フフキ・風吹き」を意味とする
*語源由来辞典では、古名「フフキ」から④と⑤を支持している。
さて戦国時代の連歌師・俳諧師「山崎宗鑑 1465年 ?~1554年?」も詠む
『にがにがしいつまであらし蕗の薹』 宗鑑
早春にでる若い花芽・蕾はてんぷらやフキ味噌などの山菜料理となる。
『蕗味噌は地酒五体を駆け巡る』 中山 君江
フキノトウは鱗状の苞葉で包まれ、次第に茎先に散房状に密に多数の頭花を
もち、頭花は筒状花だけの頭状花で、花びらはなく、毛状の突起を持つ。
雄株の雄花は黄色味がかった白色の花粉をつける。
雄花
雌株の雌花は花色が白っぽく、受粉後は花茎を高さ50㎝ほど伸ばし、
タンポポのような白い綿毛(冠毛)になり、種子を風に乗せて飛ばす 。
雌花
花言葉は、辛い冬を乗り越え必ず複数で生える様子から 「待望」と。
次いで春に地下茎から多くの葉柄を立て、一部が切れた円い大型の葉をつけ、
その葉柄をフキという山菜として食しますね。
能登半島地震、被災地はこれから冬本番、厳しい冬を乗り越えてほしい!!!