今朝の16.1℃から陽射しを浴びて気温は27.0℃と夏日の一日、湿度が低く、
日陰は気持ちが良く、最後の五月晴れかも。
13時半、26.3℃、40%
今日5月28日は『辰雄忌』、大正~昭和の小説家『堀辰雄』の満48歳の忌日。
私小説的だった日本の小説に、意識的にフィクションによる「作りもの」と
しての西洋流ロマンの文学形式を確立しようとされたようで、フランス文学
を積極的に取り入れ、日本の古典や王朝女流文学に新しい命を吹き込むこと
で、同時に融合させて独自の文学世界を創造されている。
「大和路・信濃路」 人文書院 1954。のち新潮文庫、角川文庫から抜き出し
"海竜王寺を出ると、・・・・・
こんどは佐紀山らしい林のある方に向って歩き出した。
「どうもまだまだ駄目だ。それに、どうしてこうおれは中世的に出来上が
っているのだろう。
いくら天平好みの寺だといったって、こんな小っちゃな寺の、しかもその
廃頽した気分に、こんなにうつつを抜かしていたのでは。
・・・・・・・・・・
こんな事では、いつまで立っても万葉気分にはいれそうにもない。
まあ、せいぜい何処やらにまだ万葉の香りのうっすらと残っている
伊勢物語風なものぐらいしか考えられまい。
もっと思いきりうぶな、いきいきとした生活気分を求めなくっては。
忘れるところ、今日は『業平忌』でした。
平安時代初期の歌人でプレイボーイの『在原業平』の880年の忌日。
先日訪れた別名業平寺とも呼ばれる『不退寺』では関係者のみで法要が
開かれ、多宝塔の公開を28日(土)と29日(日)も特別に開扉されると。
Wikipediaによれば「在原業平」は
"六歌仙・三十六歌仙の一人で、容姿端麗で情熱的な和歌の名手だったため『伊勢物語』の主人公とされている。
枕を共にした女性は若い娘から上は99歳まで、その数は3733人と伝えられ
、才女の小野小町も名を連ねている。"と。
また平安時代後期~鎌倉時代前期の歌人で小倉百人一首の撰者『藤原定家』
その定家の名前を頂いた『テイカカズラ・定家葛』が咲いている。
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木で有毒です。
テイカカズラ
名の由来は謡曲『定家』からで、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女
を忘れられず、生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説による。
なおよく似た『ツルマサキ』軸は緑色です。
ツルマサキ
このテイカカズラの変種で『ハツユキカズラ・初雪蔓』が玄関先で咲く。
葉がピンク⇒白⇒緑と色が変わり、特に白に変わることで「初雪」の名に。
別名は「フイリテイカカズラ・斑入り定家蔓」と