朝から雨がポツリポツリと、降雨量には表れない天候の奈良、今日も午前9時
頃奈良市内へ行けば、東大寺大仏殿の鴟尾を見ることができました。
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急いで戻れば、まだ雨粒がフロントガラスをたたくほど・・・
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お昼前には上空に青空も、日差しが戻り梅雨の晴れ間が明日以降も続くと。
さて昨日から24節気の『芒種(ぼうしゅ)』ですね。ジャポニカによれば
"旧暦では4月末から5月上旬、新暦では6月8日ごろ、梅雨入りになりかかり
のころにあたり、イネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播(ま)く時節と
いうところから芒種と。夏の季語。 "と。
『芒種はや人の肌さす山の草』 鷹羽狩行
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日当たりのよい空き地で一面に立つ花穂から白色から銀色の綿毛を出し、風で
白波の如く揺れている光景を見ませんか。
これは「チガヤ・千萱、茅、白茅」、単子葉植物イネ科チガヤ属の多年草で、
チガヤの「チ」は千を表し、多く群がって生える様子から千なる茅の意味と。
漢字で「茅」は尖った葉が垂直に立っている様子から、矛に見立てている。
春の蕾の状態の花穂(茅花をツバナ又はチバナ)を食べれば甘く、
万葉集巻八 1460で「紀女郎」が詠む。
『戯奴(わけ)がため、我が手もすまに、春の野に、
抜ける茅花(つばな)ぞ、食(め)して肥えませ 』
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多くは秋に詠まれ、浅茅(あさじ) と背の低い野原して詠まれており、
白または銀色の穂の状態では詠まれていないようだ。
日本を含めアジアからアフリカにかけて広く分布し、雨季と乾季のはっきり
した地域では非常によく繁殖し、「世界最強の雑草」とされるほど。
チガヤは世界の侵略的外来種ワースト100 選定種の一つである。
花言葉は、「親しみ深い」「子供の守護神」「みんなで一緒にいたい」と
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なお6月30日の夏越の祓いでは、罪や穢れを落とすため「茅の輪くぐり」を
しますね。
材料はこの茅(チガヤ)だが、大きな菅(スゲ)や薄(ススキ)も用いられる。
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今年も「夏越の祓い」のお参りに行かせていただきましょうかね。