ひさびさに、
尊敬する大杖先生からのメッセージの引用です。
☆『「信用」ではなく「信頼」を重んじる』
「信用」と「信頼」の違いは何でしょうか?
改まって質問されると、なかなか即答するのは難しいのではないでしょうか?
「信用〇〇」と聞くと、どんな言葉が浮かびますか?
「信用取引」「信用金庫」「信用調査」など、金融にまつわる言葉を連想することが多いのではないでしょうか?
では、これらの言葉の「信用」という部分を「信頼」に置き換えたら?
「信頼取引」「信頼金庫」「信頼調査」となると、おそらく違和感を感じるのではないでしょうか?
実は、この違和感にこそ、「信用」と「信頼」の違いが隠れています。
信用取引は、裏付けに担保を取った上で行われる取引です。
その担保とは、不動産や株券などの資産であったり、勤務先が大企業であるといった支払能力であったりします。
信用調査とは、取引を開始する前に相手の情報を調べることです。
預貯金はいくらあるか?資産をどれくらい持っているか?勤務先はどこか?
これらの点を詳しく調べるのです。
つまり、「信用」とは「裏付けとなる担保と引き替えに相手を信じること」と言い換えることができます。
ではそれに対して、「信頼」とは何なのでしょう?
「信用」と何が違うのでしょうか?
■「担保」がなくても相手を信じる
「信頼」は、一切の裏付けや担保もなく相手を信じることです。
裏付けがないということは、相手に裏切られるかもしれないということ。
それでも信じる、それが「信頼」です!
メンバーや部下を信頼するということは、並大抵のことではないのです。
1回や2回、期待が外れたからといって、信じるのをやめるのは信頼ではなく信用の世界です。
信頼という言葉には、それほどの重みがあります。
チームや組織の共同体感覚は、「信頼」をベースにしています。
人材育成は、信用ではなく信頼が原則です。
つまり、何度裏切られても、当てが外れても信じることを止めない。
それがベースになければ、人材育成はできません。
自己信頼と他者信頼は共に、裏付けなく、裏切られる可能性があっても信じることから始まるのです。
相手を疑っているうちは、信頼関係は築けません。
無条件に信じるのです。
そして相互信頼もインサイドアウト、あなたから始めるのです。
それが影響力を発揮し、共同体感覚を高める道なのです!
教育学者であり、哲学者の森 信三氏は次のような言葉を残しています。
「教育とは、流れる水に文字を書くようなはかない仕事である。しかし、それをあたかも岸壁にノミを刻みつけるほどの真剣さで取り組まなければなりません」
これこそが正に、人を「信頼」するということに他なりません。
「人を育てる」ということは、裏切られても期待外れに終わる可能性があっても、相手を信頼し続けることなのです!☆
私達が教育者であり続けるために、とてもありがたいお話でした。
ありがとうございます。
尊敬する大杖先生からのメッセージの引用です。
☆『「信用」ではなく「信頼」を重んじる』
「信用」と「信頼」の違いは何でしょうか?
改まって質問されると、なかなか即答するのは難しいのではないでしょうか?
「信用〇〇」と聞くと、どんな言葉が浮かびますか?
「信用取引」「信用金庫」「信用調査」など、金融にまつわる言葉を連想することが多いのではないでしょうか?
では、これらの言葉の「信用」という部分を「信頼」に置き換えたら?
「信頼取引」「信頼金庫」「信頼調査」となると、おそらく違和感を感じるのではないでしょうか?
実は、この違和感にこそ、「信用」と「信頼」の違いが隠れています。
信用取引は、裏付けに担保を取った上で行われる取引です。
その担保とは、不動産や株券などの資産であったり、勤務先が大企業であるといった支払能力であったりします。
信用調査とは、取引を開始する前に相手の情報を調べることです。
預貯金はいくらあるか?資産をどれくらい持っているか?勤務先はどこか?
これらの点を詳しく調べるのです。
つまり、「信用」とは「裏付けとなる担保と引き替えに相手を信じること」と言い換えることができます。
ではそれに対して、「信頼」とは何なのでしょう?
「信用」と何が違うのでしょうか?
■「担保」がなくても相手を信じる
「信頼」は、一切の裏付けや担保もなく相手を信じることです。
裏付けがないということは、相手に裏切られるかもしれないということ。
それでも信じる、それが「信頼」です!
メンバーや部下を信頼するということは、並大抵のことではないのです。
1回や2回、期待が外れたからといって、信じるのをやめるのは信頼ではなく信用の世界です。
信頼という言葉には、それほどの重みがあります。
チームや組織の共同体感覚は、「信頼」をベースにしています。
人材育成は、信用ではなく信頼が原則です。
つまり、何度裏切られても、当てが外れても信じることを止めない。
それがベースになければ、人材育成はできません。
自己信頼と他者信頼は共に、裏付けなく、裏切られる可能性があっても信じることから始まるのです。
相手を疑っているうちは、信頼関係は築けません。
無条件に信じるのです。
そして相互信頼もインサイドアウト、あなたから始めるのです。
それが影響力を発揮し、共同体感覚を高める道なのです!
教育学者であり、哲学者の森 信三氏は次のような言葉を残しています。
「教育とは、流れる水に文字を書くようなはかない仕事である。しかし、それをあたかも岸壁にノミを刻みつけるほどの真剣さで取り組まなければなりません」
これこそが正に、人を「信頼」するということに他なりません。
「人を育てる」ということは、裏切られても期待外れに終わる可能性があっても、相手を信頼し続けることなのです!☆
私達が教育者であり続けるために、とてもありがたいお話でした。
ありがとうございます。