【日本の美とご縁と】
十代の頃、本当は日舞を習いたかったのだけれど、十四で半独り立ちした自分には敷居が高く、
背も高く…(ジブン…苦笑)
しかも当時のお目付役(笑)に
「お前みたいに大きい女が日舞をするのは、はんかくさい(←北海道弁、愚か、の意味)」と
面と向かって言われて
(面と向かっては言うなよなぁ…。)
(これが私が日本ではペアダンスにも向かなかった理由です。笑)
ガラスのハートが粉々になった過去があるので…
その後ご縁あって写真で一目惚れした恵利菊師匠の元、新内小唄三味線を通じて、日本の美に触れ、お三味線のおさらい会では毎年、舞方の踊りが見られるので、それも私には楽しみの一つでありました。
しかし私が不肖の弟子であった為、新内小唄では名取には至らず、それでも時々連絡を下さる恵利菊師匠には感謝しかないのだけれど(第二のお母さんのような人です。)昔、師匠のお教室をお借りして、随分と大人になってから、、師匠のお弟子さんで日舞の先生でもいらっしゃったお姉さんから何度か日舞の手解きを受けました。。。
《所作の全てが美しく、膨大な表現や感情が流れるような一筋の線に凝縮されている…》
日本舞踊は私にとってはとても難しく、崇高な芸術でした。
当時は大人とはいえ、私もまだ若く、仕事が人生の大半を占めていた為(芸能活動とベリーダンス…ですね)新内小唄も趣味の範疇を越えられず、日舞に至っては、子供の頃の憧れの感情を、あやす程度の…数える程の経験に留まってしまったのですが…
この歳になってようやく、
友人で人生の先輩の松尾さんからのご縁で、今日、夢に見ていた直派若柳流の麻生先生(梅京先生)の舞台を拝見させて頂くことが出来ました。(マツオさん、素晴らしいご縁を有難うございます。)
梅京先生の英執着獅子は
登場から目が覚めるほど美しく、姫の舞の部分は15分でしょうか20分でしょうか、決して短い時間では無かったはずなのに一時も目が離せないまま、時間が飛んでいってしまいました。
獅子に引き摺られて、姫が花道に入る場面は本当に圧巻でした。
その後獅子の毛振り…(石橋物)も見られて…そこだけ《ベリーダンスとの親和性…》に勝手に親近感を感じてしまい…次回のショウでは自分もまた髪を振ろう…と思ってしまったほどです。
武術の世界的な先生達を見てもそうなのですが…梅京先生の足も…凄すぎて、
拝見させて頂いて…言葉にならないほど、今日という機会を頂いたことに感謝で胸がいっぱいです。
梅京先生ありがとうございました。
帰り道には松尾さんから、善竹先生の公演も7月の後半にあり、もう皆さん観に行かれるご予定と伺って7月頭にまたもや出国してしまう自分が恨めしかった…。ぐぬぬ…
あぁ、日本にも素晴らしい文化がたくさんありますね。
古武術も三味線も…着物も、日本語も、
やっぱり大好きだなぁ。
HiromiEva