昨日は時々雨、晴れ間に傘を閉じて歩いていると、先ほどから何かが肩先をくすぐってる。 人の視線…。…悪い男の人が、後ろから、私の肩をくすぐっているの…?その光景がおかいしの? それとも…… でも!こんな時は無視が一番! 私は足早に歩いていきます…。 それでもしきりに耳元が五月蝿いので………、耐えきれずに振りかえると…………!…不意打ちのキス。 …目の前には大きな蝶々!綺麗な、揚羽蝶…。でも、なんで?こんな街中に、しかも大勢人がいるのに…ずっと私に着いてきたの? 視線を集めていたのはあなただったのね…。 あのう、学者さま?揚羽蝶っていうのはいつ頃飛ぶものなんでしょうか…このコは、迷ったの? 人の顔に正面衝突しておきながら、私が存在を確認したことに満足したのか、蝶々はヒラヒラと登って行って、私も、周りの人達も、、唖然…。1.5m先の女性と目があって、思わず照れ笑い…。あ、だけど次の約束に遅れちゃいけない……。…突然私にキスして逃げた蝶々は、私の心の端っこだけ咬んで電線に止まったきり、も
う、降りてこない。 最近恋なんてしていなかったけれど、次の約束があって急いでいるのに、…あの蝶々が気になってしかたがない…、まるで恋でもしたみたい。 どうせなら駅まで送ってくれればいいのに!気まぐれなヤツ。 ああ人間じゃなくて良かった! あの、揚羽蝶。 宏美
う、降りてこない。 最近恋なんてしていなかったけれど、次の約束があって急いでいるのに、…あの蝶々が気になってしかたがない…、まるで恋でもしたみたい。 どうせなら駅まで送ってくれればいいのに!気まぐれなヤツ。 ああ人間じゃなくて良かった! あの、揚羽蝶。 宏美