新年 おめでとうございます!!
上の写真はメロリンさんが、「白鳥の里」で撮影した白鳥たちの写真です。80羽以上数えたそうです。(宮城県遠田郡美里町にあります。)
真っ白で無垢な大自然の冬の風物詩の風景とともに、2018年を迎えることができるのは嬉しいことです。
2018年の幕開け! デパートに行くと、初売りでにぎわっていました。なんだかんだと言っても、とにかくお正月。離れている家族も戻ってきて賑やかな子どもたちの声も響きます。
初詣に行くと、前にいる青年(?少年?)が随分丁寧な作法をしながら熱心にお参りをしていました。(何を祈っているのかなあ。受験生かな?)と思いながら(やっぱりお正月!)と感じました。
さて、三が日はお正月。と思ってはいても、今年は4日が木曜日なので、実家へ里帰りした方々も2日の夜か3日のお昼頃にはまた、帰省しなければならず、そろそろ気持ちがそちらに向いているのでは..と思いながら、自分も「4日には日ごろのルーティーンが始まる」と気持ちが引き締まってきています。
昨年は、メロリンさんから「鳥シリーズ」とも言える身近な鳥たちのエピソードを伝えてもらいました。
そして、最後に途中になっていた、ジョーくんについてのお便りが届いていますので、紹介いたします。
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「やゃ、ジョー君か?」
10月25日にあの不気味なハシブローが現れてからは、イヤな予感を打ち消す作業が大変でした。ちょっとした暇になるとジョービタキの平均寿命を考えたりもしました。
今年の春3月20日にジョー君の姿を見てから、この秋に又飛来すれば4度目の秋という事になる。1年に1往復。日本海を飛び越えて行ったり来たりするという。
大型台風21号が去った後にも庭の渋柿は落ちずにたくさんの実をつけていた。渋柿を収穫して干し柿作りに精を出していた11月2日のこと。夕日を浴びた背中の後ろから「ヒッヒッヒッヒッ」とジョー君の声がする。「や、ジョー君だ」と思い喜んで振り返ると、西側の電線に黒い小鳥の影。夕映えを背に受けて真っ黒く見える。「わぁー」
私は全身に感動を覚えた。今年もやって来たんだ。嬉しかった。夕刻4時半。するとジョー君はいつものようにテラスを斜めに低空飛行して空き地のフェンスに止まった。辺りは薄暗く、一瞬の出来事なので、私の目には羽の色が茶色に見えた。
「アレ?黒い羽に白い紋付き模様が見えなかった」おかしい。
フェンスに止まっているジョービタキを見ると、やはり羽の色が違う。そして、あっという間にジョー君の寝床に入り見えなくなった。「アレアレ」声と姿がジョー君そっくりなのに、何だかへんだ。
その日はジョー君と判断出来ずに終わってしまった。「明日になれば分かるだろう」と思った。
翌日は朝早くからジョー君?の声。AM6:30。私は布団の中で聞いて飛び起きた。いえ、ゆっくりと伸びをしてそうっと起きました。若くはないので。
『確認しなくては。早くしたい』
ジョー君の寝床は、元々は隣りの空き地の中でした。そこから声がする。声のする方を見るといました。いました。いたのはジョービタキのメスでした。
鳥の図鑑に載っているメスとは少し個体差があり、薄緑と言うよりは茶色がかっている。
下方の尻尾が朝日の光でオレンジ色に見える。御腹の色は灰色。鳴き声もジョー君とはちょっと違う。ジョー君のぴんぴんと響く金属音よりは、ほんの少しおとなしそうで鈴の音のような優しい音色。でも、ジョービタキの鳴き声には違いはない。
なぜ、ジョー君そっくりのメスがやって来て、ジョー君の寝床を使うのだろうか?
私は独断と偏見で答えを出した。「そうか、ジョー君の娘か」それしかない。ジョー君の娘のジョー子ちゃんだと決めた。それからはジョー子ちゃんと毎日を楽しんでいる。
あのハシブローを思い出す。
ジョー君は寿命なのだろうか。11月中は諦められずにメガソーラーのフェンスに何度もジョー君を探しに行った。娘のジョー子ちゃんに自分の縄張りを与えて、自分は新たな縄張りを開発しているかも知れない。
12月後半に入り、今ではもう諦めました。
ジョー君はいないけれどジョー子ちゃんがいるからいい。世代交代したのでしょう。我々も同じ。世代交代の時期。
ジョー君、良い思い出を有り難う。ジョー子ちゃんを送ってくれて有り難う。
ジョー子ちゃんにせっかく寝床の場所を教えてくれたのだから、飛びゲリの仕方も教えて欲しかったわ。ジョー子ちゃんは一度だけ飛びゲリの場所のプランターで遊んでいたことがありました。そこは、お父さんの好きな場所なのよ、わかるの。と思いました。ジョー子ちゃんは一度も飛びゲリはしませんが、朝に夕方に声を聞かせてくれます。楽しい暮らしです。これからもずっと続く予定です。
思えば四年前の秋に、ジョー君が初めてやって来てテラスの窓に飛びゲリをしたのがキッカケでした。あの鳥は何だ?なんてバカな事をする鳥なんだと家中で笑う出逢いでした。あれがなかったらジョービタキという鳥の存在すら知らずにいたと思います。
あの頃はあの震災の後の心の暗い時期。ジョー君は笑いの救世主でした。
人生とは不思議なものです。
終わり
( この「鳥たちの四季」に登場する鳥たちは、現実に実在する鳥たちであり、架空の物語ではございません。)
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メロリンさん、ありがとうございました。
とても楽しく読ませていただきました。そして、時の流れを思いました。
自然の力って素晴らしいですね。そんな風に強く感じました。
石巻にも、自然がいっぱい!先日石巻で走り初め?をしているイベントのニュースがありました。家族で参加していて、とても元気そうに走る子どもたちの笑顔が印象的でした。
今月の24日には、前にお知らせした石巻についての映画が東京の中野で上映されるようです。中野は、石巻の「漁師の居酒屋」がある所のようです。そこに行くと、石巻の人たちもいたりするのかな?ご存じでしたか?
それでは、今年が良い年になりますように!
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