腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

ビーガン ベジタリアン??

2009年10月30日 16時49分55秒 | 日記
下の6歳の息子が乳製品の食物アレルギーがあるため、アメリカン航空で乳製品除去のリクエストを出した。

どのような食事が出てくるのか興味津々であったが、出された食事を見ると、見慣れないVegan vegetarianとの表記があった。インターネットで調べてみると、菜食主義者(ベジタリアン)にもいろいろな人がいるらしい。

主なベジタリアン
名前          (肉,魚介,甲殻) 卵 乳 蜂蜜
ラクト・オボ・ベジタリアン  ×   ○  ○  ○
ラクト・ベジタリアン     ×   ×  ○  ○
オボ・ベジタリアン      ×   ○  ×  ○
ヴィーガン          ×    ×  ×  ×

 ヴィーガンという言葉は、20世紀半ばになってVeg (etari) anを短縮してつくられた造語らしい。
 ベジタリアンにも一切の動物の殺生を避ける思想的なベジタリアンから、健康上の理由のベジタリアンといろいろあるらしい。
 息子の場合、肉類(牛、豚、鳥なんでも)が大好きである。機内食のベジタブルカレーとナン(インド料理)の組み合わせは子供には辛かったらしく、ほとんど手をつけなかった。
 いつも外食の際には、弟を思いやって同じ料理を注文する優しい上の娘も、口に合わなかったらしく、子供たちには、少しかわいそうな旅であった。妻も僕もビーガン食はあまり手をつけることができなかった。
 アレルギー食に可能な範囲で対応してくれたアメリカン航空にはもちろん感謝している。



家族を迎えに一時帰国

2009年10月29日 16時25分46秒 | 日記
 こちらの時間で10月24日、家族を迎えに一時帰国した。日本には、25日夜到着。米国からはJALの片道が、税込み7万円程度と安く手に入った。
 帰国後、大忙しでこちらでの生活の整理をしたため、自分の時間は全くとれず。
 10月29日、いよいよ家族を連れ、渡米。
 このブログは成田空港からうっている。
 日本での住民票もなくなる。巻き添えにした家族のためにもがんばらないといけない。ちなみに、今回の出国も、片道の格安航空券のある、アメリカン航空を利用することに。
 下の息子が乳製品のアレルギーがあるため、機内食は家族全員ベジタリアン食をリクエストした。どんな食事が出るのだろうか。
 


ニューヨーク ラーメンのレベル 

2009年10月27日 08時44分36秒 | 日記
 ニューヨークでの滞在が2週間ほど経ったある日、無性に日本の食事が恋しくなった。とにかく、ご飯(ライス)、麺類(うどん、そば、ラーメン)、とんかつあたりが食べたくて仕方がなくなった。
 ニューヨークは、日本食の店が結構ある。
ここ5年間ほどは、秋の学会参加で毎年NYに5日間程度滞在していたが、あえてNYで日本食をたべることはしなかった。今回は、長期滞在になるため、日系のスーパーやレストランを探したいところである。
 「ニューヨーク便利帳」(電話帳ぐらいあります!)といった定番の生活ガイドブック、インターネットで検索して、数件のラーメン店を訪れた。
 マンハッタンの南の方に位置するイーストビレッジには、数十件(?)ぐらいは日本食の店がある。店の名誉のため、あえて名前は出さない(どこの町にでも一件程度はありそうな3文字の店名)が、某ラーメン屋さんを訪れて、醤油ラーメンとチャーハンと注文した。
 店のレベルを見るには、ラーメンとチャーハンが最適である。
 ラーメンの味は、日本であれば、半年以内につぶれるレベルであった。チャーハンは、腹ペコの身には何とか許せるレベルであったが、油っこすぎる。油がべちゃべちゃしているのである。間違いなく、僕が作った方が美味しい。

 もう一件、ミッドタウンにあるラーメン店を訪れた。店のレベルの確認のため、今回も醤油ラーメンとチャーハンをオーダーした。日本のラーメンに近い味で、これなら許せる味であった。チャーハンも、油でべとついておらず、合格点を上げられると思った。水が違うからなのか、若干、日本のラーメンと味が違う。お米も日本の味とは若干異なるようである。でも、他の客が餃子を注文していたが、注文を受けてから餃子を一つ一つ丁寧に包んでから焼いている姿には素直に好感が持てた。NY滞在中は、たまに食べに行こうと思った。
 
 理想的には、日本でそれなりに成功して、日本の味を世界に広めるために、ニューヨークで開店するのが本来の姿なのであろう。なんとなくニューヨークにやってきて、ラーメン店でもやってみるかというような人間の開いたラーメン店はいただけない。どの世界でも一緒であるが、やはり、修行・下積みは一定期間は必要なのだと思う。 
 「お客さん(世間)にうそをついてはいけない。」

 帰りに日の暮れた五番街を北へ歩きながら、まじめに仕事をするのが一番と思った。アップルストアの「リンゴマーク」がとてもカッコよく見えた。

マンハッタン アップルストア vs ソニースタイル 

2009年10月25日 14時33分30秒 | 日記
こちらに勤務して日が浅く生活の立ち上げのために、週末は買い物に出かける機会が多い。先日、買い物帰りに運動をかねてマンハッタンの5番街とマジソンアベニューを歩いてみた。このあたりは、世界的に有名なブランドショップが建ち並ぶところで、日本で言えば銀座といったところか。
 数多の有名店のなか、個人的に印象的だったのが、ソニーストア(ソニースタイル)とアップルストアであった。三十歳代から四十歳代の日本人にとって、ソニーに対して特別な感覚を持つ人が多いと思う。80年代に発売されたウォークマンは、中高生時代に2-3年に一回ぐらいの頻度で買い換えて愛用したものだ。当時はカセットテープの時代であり、本体の大きさいかにカセットテープのケース大にまで縮小できるかを競っていた時代であった。ラジカセを外出先でも聞けるようにとのコンセプトは、たちまち若者を中心に一大ブームを巻き起こしたことは、同年代の人たちであれば懐かしく思い出されることであろう。
 多くの人が毎日身につけるものとして、20世紀初めにカルティエがジャガールクルト社の技術を背景に世界初の腕時計「サントス」を発売したように革命的な出来事であったと個人的には思っている。それまではもう少し大きめの懐中時計の時代であった。時計については、70年代のクオーツ革命とその後の機械式時計の復権があるが、これに関してはマーケッティングも含めて話が長くなってしまうためまたの機会に。
 だからこそ、コンセプチュアルな仕事をしたソニーに対する思い入れは今も強く、僕はなにかとソニー製品を選ぶ機会が多い。ただ、パソコンに関しては例外で、大学時代はマッキントッシュ派だったのだが、OSとしてウィンドウズのシェアが拡大し、マックだけでは生きていけなくなり、やむをえず、ウィンドウズが動くパソコンの中から、許せるデザインのソニー「バイオ」を選んだ。
 記憶媒体がテープ、MDの時代から、データの圧縮技術を背景にHDやフラッシュメモリに変わったときにソニーは、アップルに一本とられてしまった。「iPOD」の登場である!パソコン内のハードディスクがレコード、CD棚に取って代わり、レコード店だけでなくインターネットのダウンロードで音楽を購入するようになった時代の変わり目をアップルは見逃さなかったのである。極めつけはiPODと携帯電話の合体作である「iPhone」の登場である。職場の研究室に、ニューヨーク大学の医学生が1年間の予定で研究実習にきているが、iPhoneなしでは生活できないぐらい便利で自分の一部として愛用しているといっていたのが印象的であった。若者を中心に、こちらでのiPhoneのシェアは高いらしい。他の2人の学生もiPhoneを愛用していた。
 音質や機能としては、iPodより最近発売されたWalkman Xの方が明らかに良いと思うが、マーケッティング的にはアップルの圧勝である。五番街のソニーストアが早い時間に閉まるのに対し、アップルストアは24時間営業であり、自由にインターネットもできて若者のたまり場となっているようであった。アップルは会社そのものが、若者のライフスタイルとして定着しているようである。写真のごとく、入り口には例の「リンゴ」マークだけで、もはや「Apple」との記載すら必要ないのである!

IKEA ブルックリン

2009年10月22日 18時19分37秒 | 日記

 職場の宿舎のアパートは、冷蔵庫、レンジ、オーブン、エアコン、洗濯機、乾燥機という日本で言うところの白物家電ははじめから備え付けてあるものの、家具類(ソファー、ベッド、食卓、机、椅子)とAV家電(テレビ、オーディオ、パソコン等)は自分で用意する必要がある。 

 最低限の家具として、食卓、椅子等を買いに行くことにした。近くのアパートに住む職場の同僚(ロシア系アメリカ人)に帰り道のトラム(ケーブルカー)でたまたま一緒になったので、どこで家具を買ったらいいか訪ねたところ、高価なものか、安いもののどちらにするか聞かれた。あまり高いものは買えないというと、IKEA(こちらではアイケアと発音)が安いよといわれた。他の人にも聞いても、やはりIKEAが安い(Cheap)と言われた。日本では、IKEAと言えば、安いけどちょっとおしゃれといった趣だが、こちらでは安価の北欧輸入家具といった位置づけのようだ。ということで、週末、ブルックリンに新しくできたIKEAに出かけた。

 確かに、巨大な家具屋さんでした。値段は、格安のものが多く、ベッドやソファーで品質の良さそうなものは1000ドル以上と結構高いものもありました。自分で展示してある家具の番号を控え、最後は巨大な倉庫から自分で家具を持ってくると言うシステムであった。家具は基本的にすべて組み立て式であり細長い箱に入っている。食卓、椅子等を購入したが、とにかく重い!女性一人での買い物は実質不可能であろう。 でも、家族や仲間内でああでもない、こうでもないといいながら買い物に来るのはとても楽しいだろうことは想像できた。今回は天候が悪いため断念したが、マンハッタンから無料の水上バスでブルックリンのお店まで送迎してくれるサービスもあるとのこと。水上バスから自由の女神も見えるとなればなかなか楽しそうである。家族連れに囲まれながら、一人で家族向けの食卓を買うのはやはりわびしいものがあった。帰りの地下鉄で少しホームシックになった。

 アメリカのお店でいつも感じるのがレジの店員の態度の悪さ!不適切な表現かもしれないが、なぜか、お店のレジ係は黒人の女性であることが多い。そして、何に不満があるのかわからないが、レシートの値段が間違っていることをクレームをつけようものなら、詫びもせず、あからさまに不機嫌な態度をとることも。これは過去のアメリカ訪問でもよく感じたことである。もちろん、感じのよい人もたくさんいるものの、いやな店員に当たった日は一日気分が晴れないものである。