先日、日本から元上司の先生が職場に登場。
日本でいえば定年を過ぎた年齢になられてからも、御自身が開発に携わった臨床試験をこれからアメリカ、中国で展開するために、世界中を飛び回っておられる。もちろん、そう簡単にがんに効果のある薬の開発が成功するわけではないが、チャレンジなしには何も始まらない。
夕食をご一緒したが、その時に、日本のガラパゴス化や厳しい見通しについて熱く語っておられたのが印象に残った。
「最近の日本は世界に目を向けず、日本の中だけで自己完結する傾向にある。医学界もしかりである。小さな縄張りにこだわるスケールの小さいリーダーが増えてきているが、このことは決して日本の将来のためにならない。個々の日本人の能力は決して欧米の人間に劣ってはいないが、先端の臨床医学や医学研究でアメリカやヨーロッパと渡り合うことは、インフラの面で非常に難しい状況になっている。不可能といってもいいかもしれない。人口が日本の10倍以上いる同じアジア圏の中国にも、教育や環境が整ってくればそう遠くない将来追い越されるであろう。遺伝学的に日本人と近い中国人であればわれわれと同等の発想や想像力を持っているに違いない。自分は日本の将来にとても楽観的な気持ちになれないが、とにかく若い世代は頑張るしかない。」
もちろん、僕たち若い世代にも心ある人間にはそのことは見えている。
こちらにいると、嫌でも見えてくる。
しかしながら、先端の臨床医学や医学研究に関するインフラの問題は決して医療側だけで解決できる問題ではなく、行政、医療職以外の国民側の認識も絡み合った問題であり簡単には状況が変わるとは思えないことも事実である。
日本のガラパゴス化については、グーグル検索で次の2件がわかりやすく記載されていた。http://www.nri.co.jp/navi/2008/080213_1.html
二つ目は、賛否両論分かれるところであるが、日本の教育制度についてのガラパゴス化という視点で興味深い。茂木氏の「日本企業の就職にだけ通用する日本の大学教育」という批判が印象的である。http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/05/post-cf6f.html
日本でいえば定年を過ぎた年齢になられてからも、御自身が開発に携わった臨床試験をこれからアメリカ、中国で展開するために、世界中を飛び回っておられる。もちろん、そう簡単にがんに効果のある薬の開発が成功するわけではないが、チャレンジなしには何も始まらない。
夕食をご一緒したが、その時に、日本のガラパゴス化や厳しい見通しについて熱く語っておられたのが印象に残った。
「最近の日本は世界に目を向けず、日本の中だけで自己完結する傾向にある。医学界もしかりである。小さな縄張りにこだわるスケールの小さいリーダーが増えてきているが、このことは決して日本の将来のためにならない。個々の日本人の能力は決して欧米の人間に劣ってはいないが、先端の臨床医学や医学研究でアメリカやヨーロッパと渡り合うことは、インフラの面で非常に難しい状況になっている。不可能といってもいいかもしれない。人口が日本の10倍以上いる同じアジア圏の中国にも、教育や環境が整ってくればそう遠くない将来追い越されるであろう。遺伝学的に日本人と近い中国人であればわれわれと同等の発想や想像力を持っているに違いない。自分は日本の将来にとても楽観的な気持ちになれないが、とにかく若い世代は頑張るしかない。」
もちろん、僕たち若い世代にも心ある人間にはそのことは見えている。
こちらにいると、嫌でも見えてくる。
しかしながら、先端の臨床医学や医学研究に関するインフラの問題は決して医療側だけで解決できる問題ではなく、行政、医療職以外の国民側の認識も絡み合った問題であり簡単には状況が変わるとは思えないことも事実である。
日本のガラパゴス化については、グーグル検索で次の2件がわかりやすく記載されていた。http://www.nri.co.jp/navi/2008/080213_1.html
二つ目は、賛否両論分かれるところであるが、日本の教育制度についてのガラパゴス化という視点で興味深い。茂木氏の「日本企業の就職にだけ通用する日本の大学教育」という批判が印象的である。http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/05/post-cf6f.html