腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

一年を振り返って

2011年12月31日 03時32分31秒 | 日記

 今年一年もとても早く過ぎてしまい、大晦日を迎えました。

 日本にとっては、3月の東北地方の大震災、津波、近隣諸国との軋轢の表面化をはじめ、様々な事件が起こり激動の年でした。

 遠くからわが祖国を思うと、日本という国が徐々に相対的に国際競争力を失っていくのではないかと不安になります。一方、もちろん一部の例外はあったことでしょうが、震災の混乱時に治安が大きく乱れてもおかしくない状況でも、多くの人々が助け合いの精神を持ち続けることができたことは日本人として誇りに思いました。

 こちらに来て、私のような一般庶民の尺度からは規格外の、善悪を超えて突き抜けた人々に出会う機会が幾度かありました。自分が正しいと信じてきたはずの価値観、判断基準のいくつかが、実はとても小さなものさしであり、ムラ社会でしか通用しないような特殊なものであったかに、はっと気づかされることがいまだにあります。

 これだけ国際化が進み、これほど速いスピードで変化し続ける社会においては、偏見や思い込みを少しでも取り除き、客観的に物事を見つめる努力を継続するものが、より多くのチャンスを得ることができるのではないかと感じます。もはや「平時」などは有り得ず、常に「乱世」に生きているという自覚が必要なのではないでしょうか。

 それなりの年齢になってもなお、地位、肩書き、学歴といったその人物の本質とは必ずしも一致しないものさしを基軸に人を判断してしまう人をときどき見かけますが、このような人は偏見によって貴重な機会を失ってしまっているのではないでょうか。

 やはり、人の価値というものは、その人がどのように生き、何をなしたかで判断されるべきものだと思います。

仕事帰りに乗るトラム(ロープウェイ)から見たupper east, 1st Avenue.

仕事帰りに乗るトラム(ロープウェイ)から見たイーストリバー(左岸がマンハッタン、右岸がルーズベルトアイランド)

 

 写真下に見えるグランドは、息子と私にとってのfield of dreams!

 一般庶民の私の生き方としては、まず第一に子供たちにとって尊敬できる父親であることが大切だと感じるに至り、日頃の行いを反省しつつ今年を終えることになりそうです。(苦笑)

  

 先ほどアパートの屋上から見た夜景です。左はクイーンズボロブリッジ越しに臨むマンハッタンミッドタウン。右はイーストリバー越しに臨むアッパーイーストで上部がオレンジ色建物が職場です。

 拙いブロクにもかかわらず、ブログを読んでいただいた皆様、今年一年ありがとうございました。

 良いお年をお迎えください。


12月30日(金)のつぶやき

2011年12月31日 02時17分00秒 | 日記

03:54 from web
最近、ロールモデルを探すべきという言葉をよく耳にしますが、憧れを出発点にすることは良しとしても、ある時点からは自分自身の目標は自分で決めていくべきだと思います。この部分を本当の意味で理解していないと自分で何も決めることができず、カリスマのある人に追従してしまうだけの依存性の強い人間で終わってしまうのではないでしょうか。我が身を振り返ってみても、ある段階まで到達すると、もはやロールモデルは存在せず、そこから一歩踏み出すには自分自身で決めるしかないと感じます。
by smmysmmysmmy on Twitter


ブルックリンの住宅地Dyker Heights(ダイカーハイツ)のクリスマスイルミネーション

2011年12月27日 23時14分11秒 | 日記

 何人かの方々からブログ本文の文章が堅苦しいとのご意見をいただき、少し書き方を改めることにしました。

 噂に聞いていたブルックリンにある高級住宅地Dyker Heightsのクリスマスイルミネーションを見に行ってきました。もともと25年ほど前に、あるご家庭がクリスマスのイルミネーションを豪華に始めたところ、周りの家庭も競うようにデコレーションを始められ、今日に至ったとのこと。

 生き方は、地下鉄Rラインの終点の一つ手前である86th street駅を降りてまっすぐ東に徒歩10分余り歩いたところに、Dyker heightsという住宅地があります。日本の高級な住宅団地の各区画を少し広めにした感じでしょうか。ルーズベルトアイランドからは地下鉄と徒歩合わせて一時間ちょっとです。

 訪れたのはクリスマスの翌日の12月26日でしたが、多くの見物客で賑わっっており、住宅地にもかかわらず、ツアーバスらしきもので訪れた人たちもいて驚かされました。

圧倒的な数のお人形さんで飾られた家。

窓の雪の結晶の電飾のセンスがいい感じです。

 

キリスト誕生シーンをあしらったデコレーションも。   

息子もカメラマンとして活躍!?

 やはりここはアメリカ。ディズニーでまとめたデコレーション。

 最近は、日本のご家庭でも、クリスマスイルミネーションを行うことは珍しくありませんが、こちらでは電飾だけでなく人形のバリエーションが豊富でした。日本に帰ったら、これほどの規模ではないとしても飾りつけの方法は少し参考にしたいと思います。 

 親子共々、やはりここはアメリカなのだと久しぶりに実感しました。 

 


クリスマスイブ

2011年12月25日 11時30分21秒 | 日記

ニューヨークの定番といえば、定番ですが、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーはやはりいいものです。

妻の友人の方からいただいたteucherのチョコレートがつまったデコレーション。どうもアメリカ人とのコミュニケーション能力は妻の方が高いようです。(苦笑)

やはり、いついってもこのツリーは良いですね。

5番街のセントパトリック協会とデパートのサックスフィフスアベニューもいい感じです。

今年も、サンタさんが来るといいな。