今年一年もとても早く過ぎてしまい、大晦日を迎えました。
日本にとっては、3月の東北地方の大震災、津波、近隣諸国との軋轢の表面化をはじめ、様々な事件が起こり激動の年でした。
遠くからわが祖国を思うと、日本という国が徐々に相対的に国際競争力を失っていくのではないかと不安になります。一方、もちろん一部の例外はあったことでしょうが、震災の混乱時に治安が大きく乱れてもおかしくない状況でも、多くの人々が助け合いの精神を持ち続けることができたことは日本人として誇りに思いました。
こちらに来て、私のような一般庶民の尺度からは規格外の、善悪を超えて突き抜けた人々に出会う機会が幾度かありました。自分が正しいと信じてきたはずの価値観、判断基準のいくつかが、実はとても小さなものさしであり、ムラ社会でしか通用しないような特殊なものであったかに、はっと気づかされることがいまだにあります。
これだけ国際化が進み、これほど速いスピードで変化し続ける社会においては、偏見や思い込みを少しでも取り除き、客観的に物事を見つめる努力を継続するものが、より多くのチャンスを得ることができるのではないかと感じます。もはや「平時」などは有り得ず、常に「乱世」に生きているという自覚が必要なのではないでしょうか。
それなりの年齢になってもなお、地位、肩書き、学歴といったその人物の本質とは必ずしも一致しないものさしを基軸に人を判断してしまう人をときどき見かけますが、このような人は偏見によって貴重な機会を失ってしまっているのではないでょうか。
やはり、人の価値というものは、その人がどのように生き、何をなしたかで判断されるべきものだと思います。
仕事帰りに乗るトラム(ロープウェイ)から見たupper east, 1st Avenue.
仕事帰りに乗るトラム(ロープウェイ)から見たイーストリバー(左岸がマンハッタン、右岸がルーズベルトアイランド)
写真下に見えるグランドは、息子と私にとってのfield of dreams!
一般庶民の私の生き方としては、まず第一に子供たちにとって尊敬できる父親であることが大切だと感じるに至り、日頃の行いを反省しつつ今年を終えることになりそうです。(苦笑)
先ほどアパートの屋上から見た夜景です。左はクイーンズボロブリッジ越しに臨むマンハッタンミッドタウン。右はイーストリバー越しに臨むアッパーイーストで上部がオレンジ色建物が職場です。
拙いブロクにもかかわらず、ブログを読んでいただいた皆様、今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。