おおしま あきらのブログ

口元の美は、顔の美!
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下町

2006年03月18日 00時06分17秒 | 下町の会
 この本の解説に作家半村 良氏が
「東京の下町は、時代と共にだんだん東へ逃げて行く、というのが私の感じかたで、その昔、日本橋、京橋、神田から浅草にかけて存在した下町が、やがて川を渡って本所、深川、そして更にもうひとつ荒川を渡って葛飾、江戸川方面へ逃げて、江戸川を背にして新しい時代の刃をのどもとにつきつけられたところで、突然小岩、小松川方面から川を渡った市川方面に、かつての下町くさい雰囲気がたちのぽりはじめた、というのが実感です。」
と言うコメントを記載しております。
 小生の周りでも、「下町と言ったら隅田川を越えないところ」という発言があります。その発言も事実でしょう。しかし、この本の発刊は昭和59年6月20日です。昭和の下町を定義づけしたような気がします。
 平成18年にもなると、下町のイメージはどうなったのだろうか、今だに変わらない所もあれば、別世界になってしまった所もあります。平成の下町を旅したいです。

下町
朝日新聞東京本社社会部
朝日文庫