10.100分de名著 スピノザ「エチカ」
① 善悪
「エチカ」を直訳すると「倫理学」。
つまりこの本は「人はどうやって生きればよいか」を問うた本である。
それは、要するに「生きていく上で、「善い」「悪い」の区別をどうするかという問題だ。
スピノザは音楽を例にして説明する。
「音楽は憂鬱の人には善く、悲傷の人には悪しく、聾者には善くも悪しくもない」。
すなわち、すべては組み合わせ次第であり、そのもの自体に善悪はないという。
その視点から善悪を再定義すると、その人の活動能力を増大させるものが善であり、減少させるものが悪だととらえることができる。
第一回は、「エチカ」が生み出された背景やスピノザの人となりを紹介するとともに、スピノザが再定義した善と悪の見方から、私たちの行為の意味を捉えなおしてみる。
Once upon a time in America
エイトス=棲み処
100分de名著 スピノザ「エチカ」 ② 本質 「16」
100分de名著 索引
索引 スピノザ「エチカ」
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