4.100分de名著 アドラー『人生の意味の心理学』
第4回 「自分と他者を勇気づける」
アドラーがゴールと考えた幸福とは何か? それは「共同体感覚」という概念に象徴される。
「共同体感覚」は、他者を仲間と見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。
そのためには「自己への執着」を「他者への関心」に切り替える必要があるという。
そのための条件としてアドラーが挙げるのは「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」。
これらは決して道徳的な価値観などではなく、幸福に至るための「手段」だという。
ありのままの自分を受容し、無条件で他者を信頼する中で、「私は誰かの役に立っている」という貢献感を実感すること。
それこそがアドラーが考える幸福である。
そして、アドラーは、幸福に向かって自力で課題に立ち向かっていけるよう働きかけることを「勇気づけ」と呼び、
自己と他者を常に勇気づけていくよう呼びかける。第四回は、アドラーが提唱した「幸福になる方法」を明らかにしていく。
キーワード
共同体感覚
勇気づけ
勇気くじき
勇気づけ: 困難を克服する活力を与えること
勇気くじき: 困難を克服する活力を奪うこと
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