「たとえば東京電力の管内で、北海道や九州の風力発電や太陽光発電の電気を売ることも可能です。その場合でも販売する地域の送配電会社に託送料金を支払えばよく、宅配業者の配送料のように遠距離ほど料金が高くなる、ということはありません。もちろん北海道や九州の電気が直接東京の需要家に届くわけではなく、量を一致させるかたちでバーチャルな取引をします。小売電気事業者はつねに一定の幅で使った電力量と発電した電力量が見合うように調整しなければなりません。(「同時等量」)。同時等量が成立していれば、遠く離れた場所で発電された電気であろうと販売することができるのです。」小澤祥司著「電力自由化で何が変わるか」P27より
このバーチャルな取引で北海道の太陽光発電を東京で使う事にできます。電気に色はないし宅配業者が運ぶ荷物のように重さもないがエネルギーはあると言う電気の特性がこのようなバーチャル取引を可能にしているようです。実際には原発が発電した電気かも知れないが、その電気料金の支払先を自然エネルギー由来の電気を販売する新電力にすることで自然エネルギー発電を育てることができます。同時等量を実現する複雑な計算処理はIoTで集めたデータをコンピュータ処理に任せれば良い事です。
HIT(4.2KW)の発電データ
1月19日(土)晴れ
太陽光発電量 21.9kWh
エネファーム発電量(おまかせ) 6.7kWh
W発電量 28.6kWh
売電量 20.7kWh
買電量 2.8kWh
W発電自給率 267.3%
W発電設備利用率 24.3%
日照時間 9.5h
連系以来 3446日(9年159日)