「エネルギーを巡る世界の構図が大きく変わっている。太陽光や風力などの再生可能エネルギーが普及期に入り、温暖化対策に向けて化石燃料は転機を迎えた。再生エネとシェールガスの伸びは中東に依存した供給の構造も転換する。一方で日本の戦略は原子力政策をはじめとして停滞が目立つ。再生エネに進む世界を前に、日本も立ち止まってはいられない。
中国・上海にあるオフィスビルの一角。風力発電機で世界5位の中国企業エンビジョンは、日本全体の規模にあたる計1億キロワットの再生エネ施設を、数十人のオペレーターで監視している。同社のシステムは電気自動車(EV)の充電設備やエレベーター、室温センサーなど約5千万の機器とネットでつながっている。集まる情報をもとに電力の需要を予測し、オペレーターが監視する太陽光や風力が順調に発電していれば、EVに充電するなどの制御をする。再生エネ施設の故障の前兆などもつかむ。
中国企業が再生エネで存在感を高めている。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、中国では2018年までの10年間で風力の発電容量が22倍、太陽光は700倍弱に急拡大した。世界全体で風力が5倍、太陽光が33倍になったけん引役だ。水力を合わせた世界の再生エネで中国の割合は18年に30%と、2位の米国(10%)に大差をつけている。(中略)
中国・上海の郊外。直線で約250キロメートルの間にシリコンの部材やガラス、ケーブルなどを作る企業が集まる「太陽光パネルベルト」がある。ここにあるロンジソーラーは世界6位だが、日本の需要の7割をまかなえる巨大工場を持つ。中国製のパネルは日本製より3~5割安く、17年の世界シェアは71%。かつて首位だった日本は2%だ。(中略)
中国国内の太陽光はコストが下がり「補助金なしでも普及できるレベルに近づいている」(中国国家気候変動戦略研究・国際協力センターの李俊峰教授)。中国は15年時点で石油の60%を輸入し、再生エネは安全保障のためにも欠かせない。
製品で市場を席巻した中国勢は技術もおさえにかかる。再生エネに関連する特許出願件数では09年に日本を抜き、首位になった。16年時点で保有する特許は約17万件と米国の1.6倍、日本の2倍に達する。機器の納入をきっかけに、工場やオフィスへの電力を最適に制御するエネルギーマネジメントでも先行する。」8/13 23:00日本経済新聞 電子版「中国席巻、風力も太陽光も 技術でも先行」より
先見の明の有る中国、先見の明の無い日本の現政権(いや国民かな)の為せる残念な結果でしょうか。
HIT(4.2kW)の発電データ
8月13日(火)雨のち晴れのち大雨
太陽光発電量 12.7kWh
エネファーム発電量(おまかせ) 3.7kWh
W発電量 16.4kWh
売電量 6.8kWh
買電量 8.3kWh
W発電自給率 92.1%
W発電設備利用率 13.9%
日照時間 5.2h
連系以来 3652日(9年365日)
2012年と2016年が閏年でした。次は来年2020年。