何を考え何を想い何するの

神戸の山の暮らしから。
育児のこと、日々の手シゴト、身の廻りの自然のこと。
悩み進む楽しく愛おしい日々。

とうとう

2008年09月22日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

080918_2ただただ 縞模様 を織っている。

管(くだ)に巻いた状態のまま残っている余り糸を使い、

あれこれ思考せずに ただただ色を織り積んでいっている。

というのも

織り機を解体することにしたのだ。

近々に…家族の手が借りられる週末にでも。

大きな理由は家族が増えたことによる住宅事情。動き出した赤ちゃんの寝る場所の確保等で手狭になりつつある状況の中、あまり稼動していない織り機が三畳分---と言っても周辺備品やなんやもあわせると結局は部屋一つ分---を占領しているのは 割に合わない。

どこかに作業場を借りることは、今の時点では現実味がない。平日に子供を保育園に預けて、織る時間を確保したとしても、今までのように委託で帯を織っているだけでは、心身共に擦り減らすキツさの割に 保育園費を捻出するのが精一杯。 やり甲斐も感じにくい。

新たな展開を見越して動くには 考えも準備も不十分。

やりたいこと やれること やらなくちゃなこと できないこと が絡まってぐるぐる。身動きが取りづらい。

「コレをやって社会と関っていく!収入を得る!」と明確にあるならソコ突き進んでいけば良いのだが、今の私は迷いだらけで 進む道が決めきれず…。

なので とりあえずは ‘織り機は解体’ という選択。

気持ちは

ただせつない。情けない気持ちも ある。

実際は何ヶ月も織り機に座ってないのだから 構わないやん ってな具合なはずだが… そう簡単に割り切れない。

私にとっては

自分を形成しているヨリドコロのひとつ なわけで… 織り機に向かっていなくても その存在が大事であったりする。

けれども このままでも どうにも仕方がないので

‘織り’は別の形で生活に取り込んで しばらくはいろいろと考え模索していこうと思う。

卓上式の簡易な織り機を購入しようかな、とか色々と考えてみている。 

で、

とりあえず解体するまでの猶予、 ぱんぱんと 余り糸の整理を兼ねて 織っている。

上の娘が不在で 且つ  赤ちゃんが眠っている  日中のわずかな時間だけ の作業なので大して進まないが…

色んな思いを込めて 色を織り込む。

傍らにいる、

糸車(いとぐるま)で絹糸を管に巻いて遊ぶ娘や、木の玉管(たまくだ)をヨダレだらだらでなめている赤ちゃんが 愛しい日々である。


タテ糸切った

2007年04月12日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

070412_1

タテ糸 切った~。

昨日の夜、 娘を寝かしつけながら、いろいろと思いをめぐらせていたんやけど……

やっぱり とりあえずタテ糸切って、他の織りたいモノを織ろう~

と気持ちが固まってしまった。

なんというか…ある決定的な‘思考の誤り’に気づいた~(>o<) その話はまた次に。

で、とりあえず、何か仕立てて作れるように、少しだけ残っていたムラ糸を使って 無地を織ってから、すっぱり切った。 

織り機から外すと写真のような感じ。

ひとつづつ ぼちぼち仕立てていこう~。楽しみやぁ。


縞の模様--

2007年04月06日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

070406 縞の模様が出来た。

何となく、十二単の袷の色目のような雰囲気で出来たかなぁ。 

縞だけでは動きは表現しにくいので、

この作品も

色味の離れた杢糸の部分を入れて、

柔らかで、かつ動きを感じる仕上がりに。

コレ、

仕立てると エエ感じになりそう~! っていうか、自分好みなんやろうね。

先日、このブログを見てくれている友人に、「そんなにたくさん、一人の人の為に織ってるの?」 と聞かれたので、

「いやいや、とりあえず色々と織ってみたいねん~。で、いろいろ作ってみて納得いくものを完成させたら、どこか置いてもらえるところを探そうかな、とかも思ったりしてるねん~。 作った作品は何でも今後の展開に使えるんよ~。

とにかく手はいつも動かしてモノ作りしとかないと、頭で考えてるだけではアカンのやわぁ」 みたいなコトを答えた。

そうやねっ 確かに… こんなことは自分の頭の中で、ずっと思ってるだけやったワ~。

口にしたことなかったかもなぁ…うむ。 きっと夫も解ってないやろな、と。

そういうところ、私 注意せなあきませんワ…。

自分で思ってるだけなのに、つい相手に 「当たり前やし解ってくれているやろう」と期待してしまっているコトがある。気をつけよう。

で、

縞の模様は バンバン織れて楽しいので もうちょっと織ってからタテ糸切るわ(^^)。

一体 イツ切るんだ? 仕立てるんだ? って突っ込まれそうやね。


縞の模様

2007年03月29日 | 綴れ織(1997~2006年 爪搔き本綴れ織師)

070327_3

いろいろと 爪掻きの模様で 悩むのをやめて、単純に 色のみ。 框(かまち)でヨコ糸を詰めていくだけの模様。

要は無地を織ることと同じで、糸を替えるだけなので、とにかく織るあがるのは早いっ。爪掻きで模様を入れたりするのと比べると…ほぼ1/4くらいの時間で出来るワ~。

このテンポでダダッと織れるのは、 脳みそをリセット、リフレッシュするのにエエ感じ。

この作品は、

一箇所だけ、やや離れた色相の糸二種類をそれぞれ割って、拠り直した糸 を効果的に入れてみた。

例えると、筆で描いたときの‘かすれ’のような趣(おもむき)があり、柔らかな力強さを感じる、私が好きな表現。 もうちょっと入れても良かったかもな。

こんな感じで 色合わせの面白さを楽しみながらいくつか織ってみよう。