cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

満ちるまで…

2010年03月19日 22時02分59秒 | to you


こんばんは。
本日の京都は朝のうちは少し冷えましたが
午後からはお陽さまの当たる日向などは
暖かな陽射しがとても心地よい気候となりました。

今日は宗流の働く会社の隣の小学校では、
卒業式が行われた模様。(←後で知りましたが)
早いですね、この間お正月だったのにもう卒業シーズンです。
何はともあれ、巣立ちの瞬間を迎えた子供たちが
素敵な未来を掴めますように♪



さて。
みなさま今夜は空を見上げられましたか?
今夜は空にとてもきれいな細い三日月が懸かっています。
あいにく、画像の月は今日の月ではないのですが
こんな感じの月が夜空に昇っています。


私はこんな風な三日月が大好きです。
煌々とした満月も美しいとは思いますが、
これから満ちる月や、新月に差し掛かる一歩手前のような
細く懸かる月に心が動かされます。


その月を眺めながら、私はふと思い出した事がありました。
先日、私はとても嬉しい一報を耳にしました。
私の知人にダンス(ブレイクダンス)をしている女性がいるのですが
彼女はとある大会の予選に通過し、府の代表の一人に選ばれたそう。
私は彼女が日々の仕事の後、毎日遅くまでレッスンをしている事を
聞いていたので、我が事のように嬉しく思いました。
ですが、彼女は少し不安そうな様子…。
彼女はダンスの仕事の依頼を受ける事もあるのですが、
チームではなくソロで大きな舞台に立つ事が初めてで
それがとてもプレッシャーに感じるようです。


私は彼女と話す事で、いつも大きな元気を貰っています。
彼女は本業の仕事を別に持っていますが、
それとは別にいまの自分の夢にも、これからの夢にも
全力で向き合っています。
私自身は彼女の仕事や夢とは全く違う世界にいるのですが、
彼女は彼女で、私の抱く夢や姿勢に刺激を貰えるからと
姉のように接し、慕ってくれています。
それ以上でもそれ以下でもなく、それが私たちの間柄です。


私は空を見上げながら、いまの彼女のようだと感じました。
そして同時にいまの自分にも言える気がしました。
細く儚い輪郭は、けして自信に満ちた様子ではありません。
けれどその姿かたちではなく、私はこれから満ちていく月の姿や
またクリアになる瞬間のための一時の姿、
そんな様子が自分たちに重なる気がしました。


月はたとえ視覚的に満ち欠けを繰り返したとしても、
実際に月の形が変わるわけではありません。
夜の闇の中に溶け込む黒い余白にも、それは存在するのです。
目に見えるものが全てとは限らない。
何となくそう信じている宗流、
だから三日月に心惹かれるのかもしれません。


光を受ける部分があるからこそ、陰も生まれる。
満月が続く夜も、新月の明けない夜もない。
幾夜も幾夜も繰り返される光と影。
それは言ってみれば自信や不安と同じもの。
そんな風に思います。

彼女は自分自身の身体を使って自分を表現する。
私は絵や言葉、物を作る事で思いを表現する。
たとえ方向性は違っても、私も彼女もいつも何かを
表現する事に対しての姿勢は真摯でありたい、
そう思っています。
その姿勢がいつか満ちる月になるようにと願いながら…。



We look at the moon.
And the moon looks at us in the same way, too.
Good luck to you !!


それでは、みなさま素敵な週末をお過ごし下さい。



宗流


和装小物 宗流
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