羽花山人日記

徒然なるままに

ふくれみかん

2021-11-08 17:19:33 | 日記

ふくれみかん

漢字で,福來みかんと書く。

茨城県筑波山周辺の特産品。写真で見るように,温州みかんとくべるとずいぶん小さく,直径は4cm足らずで可愛いが,皮をむくとしっかりと房がついていて,ジューシーな果肉が包まれている。生意気にも,タネが入っていることがある。

わたしは,以前食べた時あまりにもすっぱかったので,以来敬遠していたが,カミさんが友人から庭先になっていたのをいただいてきて,食べてみたら酸味と甘みの組み合わせが絶妙だった。

福來みかんは,温州みかんの仲間とちがって,橘である。

国民学校で,垂神天皇の命を受けたタジマモリ(田道間守,多遅麻毛里)が,常世國から橘をとってきた話を読んでいたので,橘は外来種と思っていたら,数少ないミカン科の在来種だそうである。常陸風土記にも記載があり,この辺ではみかんと言えば,福來みかんのことだったが,温州みかんに押されて,余りかえりみられなくなったという。

最近は,福來みかんの振興会などができ,全国展開しようとしている。通販でも購入可能である。

チビ君を応援したい。

 

コメント (4)
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