一昨日観た『にっぽん縦断こころ旅』だが,ちょっといい話なので,書いておく。
この番組は,視聴者が心に残る風景を手紙に書いて,俳優の火野正平さんが自転車でそこを訪れるというテレビ番組である。
16日は,大分市の池田希美さんという方からのリクエストだった。希美さんは,人工呼吸器の助けを借りて,ベッドに横になってパソコンで絵を描いているという。Facebookで観た,大分県玖珠町の塚脇小学校にある銀杏の木があまりにも素敵だったので,6年間かけてその木の姿を想像しながら,絵を完成した。これは自分の心の風景であり,そっと教えたい。火野さんがそこを訪ねて,テレビにその木がうつるのを見るのが夢なので,是非行って欲しい,ということであった。手紙には絵も添えられていた。
この番組は時々観ているが,リクエストされるのは,自分が行って見たことのある風景であって,そこに行ったことのない場所を希望したのは初めてだった。
火野さんは塚脇小学校を訪ね,絵の構図から目的とする銀杏の木を探し当て,テレビに乗せて池田さんに届けた。
ちょっと残念だったのは,時期的に少し早すぎて,銀杏がまだ黄葉になっていなかったことである。でも,佐藤さんはきっと満足されたことと思う。
写真はいずれもテレビ画面を撮影