羽花山人日記

徒然なるままに

2022-07-28 21:02:25 | 日記

昨日の朝日新聞27面に,土の話が書いてあった。

「土」というと親しみやすいが,「土壌」というとちょっと裃を着たような気分になる。両者は同じものを指している。

土壌は,地球上の陸地の表面を覆っている鉱物,有機物,気体,液体,生物の混合物からなる生態系である。以前テレビのドラマで,「ドーナツの真ん中の穴は,ドーナツの一部であるか」という,哲学的な問いを登場人物が発していたが,土壌中の気体は土壌の一部である。

先の記事に,日本を代表する黒い土という記述があったが,黒ぼくと呼ばれる土は全国に見られる。わたしの家庭菜園の土は,関東黒ぼくの火山灰土壌である。酸性で,リン酸を吸収しやすいので,石灰の施用が重要で,この辺で売られている肥料は三要素のうちリン酸の含量が大きい。腐植質が多く,豊かな土である。

阿見町にて今日撮影

黒い土を見慣れたわたしの目には,パラグアイの赤い土が珍しく映った。オキシソルと称され,南米大陸の上半分に分布している。熱帯および熱帯多雨林の落ち葉による腐植質が堆積している豊かな土である。10年間無肥料でも栽培可能と言われる。日本では農地の赤土は嫌われるが,パラグアイでは赤いほど喜ばれる。林を開拓する時,蟻塚の色を見て良しあしを判定すると聞いた。

パラグアイにて2001年撮影

土壌の帝王と言われるのがチェルノーゼムで,ウクライナ穀倉地帯を支えてきたこの土は,今戦火に蹂躙されている。残念だ。

 

育ち過ぎ

木の下の方で雑草に埋もれていたので気づかず,ここまで大きくなった。調理可能とカミさんがいうので,見捨てないでおこう。

 

STOP WAR!

コメント (3)
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