左甚五郎の置き傘
昨日のブログで、イチロー氏の野球殿堂入り推薦の投票結果が満票にならなかったことに関連して、「左甚五郎の置き傘」であると書いたところ、友人の一人から、満票を逸したことと置き傘とはいかなる関係があるかと質問が来た。
言われてみると、確かに舌足らずで尻切れトンボの記述であると気づき、ここに捕捉する。
「左甚五郎の置き傘(忘れ傘)」は。知恩院本堂で見ることができる。なぜそこに傘があるかについては、いろいろな伝説があるようだが、わたしが聞いていたのは以下のとおりである。
甚五郎が知恩院の工事が終わったとき、そのあまりにも完璧であることから、魔がさす恐れがあり、わざと傘を置き忘れたようにして魔除けにした。
イチロー氏の殿堂入りを問う投票で、賛成票を入れなかった記者に非難が集まっているようだが、その記者はイチロー氏に魔がささないように配慮したと考えれば許せるのではないか、というのがわたしの言いたかったことである。
遅蒔きながらご理解願いたい。
ものの本によれば、左甚五郎は名工の誉れ高い職人とされているが、実在したかどうかもあやふやらしい。しかし、落語にはしばしば登場する。
お気に入りを一席。
甚五郎が旅をしている途中で、とある商家に頼まれ、鼠の彫り物を作った。見事な出来栄えで、店先に置くと体を小刻みに振るわせて、まるで生きているようである。それが評判となって、その店は繁盛した。
向かいの商店の主が悔しがり、やはり名工の名が高い職人に虎の彫り物を頼んで鼠をにらみつけるようにした。
すると、鼠の動きがぴたりと止んでしまった。
店の主は大慌てで、何とかしてほしいと甚五郎に来てもらった。
甚五郎は虎の彫り物を一目見て言った。
「なんだ。猫か。」
お後がよろしいようで。
STOP WAR!
イチローの一票足らずは、ワールドシリーズに出ていない事とそこで優勝していない事かな?
米国球界ではイチローに一票を投じなかった人は名乗り出て理由を説明をとの声が強まっている様ですね。ヤンキースの往年の名遊撃手「ジーター選手」も1票減でしたね。