五 万 節
高校時代に、コンパの時などに歌った歌に「五万節」というのがある。節回しは短調で、「学校出てから十余年」という文句を最初に、みんなで蛮声を張り上げて歌ったものだ。
後にハナ肇とクレージーキャッツが「五万節」という題でレコードを出し、節回しは長調で軽妙だが、歌の文句に似通ったところがあるので、われわれが歌っていた「五万節」の亜流だろうと思っていた。
ふとこの歌のことを思い出し、古い時代の書生の歌のような元歌があるのではないかと、インターネットで調べてみた。
ところが、いろいろな情報があったが、共通しているのは「五万節」は青島幸男作詞、萩原哲昌作曲でハナ肇とクレージーキャッツが1960年にレコードにしたのが元祖であるということであった。
しかし、1950年代にはわれわれが歌っていたのであり、この情報は明らかに間違いである。生成AIに元歌の所在について訊いてみたが、情報は保持していなかった。
調べればわかるかもしれないが、そこまでやる気力がない。どなたか情報をお持ちで、教えていただけるとありがたい。
われわれが歌っていた「五万節」の歌詞を二つ紹介しておく。
学校出てから十余年 ヨイショ
今じゃ天下の藪医者で ヨイショ
腕に油がのるころにゃ
殺した患者が五万人 ヨイショ
(前略)
今じゃ女学校の先生で
ひとたび教壇に立つ時にゃ
恋する乙女が五万人
ほかにもたくさんあるが、ちょっと放送禁止用語に引っかかりそうな内容なので割愛する。他愛もない青春の思い出である。
夏を彩る
STOP WAR!