羽花山人日記

徒然なるままに

参議院選挙

2022-07-10 21:48:22 | 日記

参議院選挙

票に行ってきた。

結果は22時現在,ほぼ予想された通りのようだ。あまり心地良くない。国会での憲法論議が本格的になるだろう。

心して見守ろう。

 

投票からの帰り道で

 

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あってはならない

2022-07-08 20:36:50 | 日記

あってはならない

安部元首相が銃撃され,亡くなられた。絶対にあってはならないことだ。テロでは何も変えられない。また,変えさせてはならない。ご冥福をお祈りする。

 

AIと創作

昨日と一昨日の朝日新聞に,「AIと創作の未来」と題する記事が2回に分けて載っていた。

歌人の俵万智さんに,短歌のリズムと言葉の並び方を学習したAIを使って,和歌を作ってもらった。このAIは1.1秒に100種の短歌を生成する。

俵さんは推敲中の和歌の上の句を入れ,どんな下の句が出てくるかを試した。

〈実感のないこと歌になりづらし〉〈われに歌ありとうしろ姿に〉〈喝采を受けずにはいられない〉ほかずらりと出てきた下の句を見て,俵さんは,いい気分転換になって,求める表現の手掛かりが得られるのではないかという。

次に,俵さんの6冊の歌集を覚えさせた「万智さんAI」に,やはり下の句を詠ませてみたところ,万智さんの文体に近づく歌が出てきて,傾向が大きく変わった。先人の歌を沢山覚えて力にしていくヒントを,AIが教えてくれるような気がする,と俵さんはいう。そして,AIの次の句を絶賛している。

上の句;一人称あまり使わぬ日本語に

俵さん;われを意味する言の葉多し

AIくん;君の心を隠しているか

結論として,俵さんは,AIはより良い表現を模索する相棒になってくれるかもしれないが,歌をつくることは自分の心の揺れを見つめて感じたことを味わい直すことで,AIにそれは期待できない。歌を詠むのはあくまで自分だという。

歌人の永田和宏さんは,AIの登場は作者と読者の関係について問題提起をしているという。作者の一番言いたいことを読者に引き出してもらうのが,歌の読みであって,作者がAIと分かったらこの関係は成立しない。

そのほかのコメンテーターの意見をまとめると:AIは無尽蔵に歌や俳句を作れるが,どれが優れた作品かは判断できない。人が読むことによって,初めて意味をもつ。コンピューターにとって,文章は数字の並びでしかなく,意味は理解していない。創作活動において,「気づき」を与える可能性がある。

総じていうならば,ここに登場しておられる創作に携わる方々は,クールにAIの役割を受け止めている。あくまで創作は自分たちの領域であり,補助として使えるなら使えばいいということである。

これからはAIとバイオの時代であるといわれる。しかし,人間の情動から発する芸術・創作活動の本質には,AIの入り込む余地はないだろう。

ロボットやAIによる楽器の演奏について,ヴィオリストの畏友村山弘氏に問うたことがある。彼は,「息遣いが聞こえないだろう」と答えた。蓋し名言である。

 

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パスポートで人を判断しない

2022-07-06 17:31:52 | 日記

パスポートで人を判断しない

今日の朝日新聞13面に,ロシア文学者の上田洋子さんの談話が載っている。

上田さんは,トルストイの『戦争と平和』を契機としてロシア文学を志した。そして,ロシアのウクライナ侵攻に大きなショックを受けた。日本人のロシア研究者で,「外国エージェント」と,名指しで入国を拒否される人がいるのを見て,自分自身も「もうロシアには行けない」と覚悟を決めている。そうしなければ何か言うことをためらってしまうという。両国にかかわるものとして,ロシアとウクライナ双方の友人に,思っていることをちゃんと伝えることが使命だと考えている。

日本は今こそロシア文化を知り,「あなたちの国には,軍事でない素晴らしい文化がある」「トルストイはまさに非暴力を訴えていた」と,ロシアの人たちに働きかけていくことが大事だと,上田さんは指摘する。

交流を絶ってしまうと,互いに恨みを持ち続け,それぞれがそれぞれの中でモンスター化してしまう。

「パスポートで人を判断しない」ことが大切だと,上田さんは訴える。

いい言葉だ。

 

ガクアジサイ

阿見町にて撮影

日本の自生種である。ヨーロッパにわたって手が加えられ,手鞠咲きのアジサイができた。ガクアジサイはガクアジサイとして,品種改良されている。わたしは,どちらかというと,手鞠咲きより額咲きの方が好きである。

 

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ペシャワール会

2022-07-04 20:46:10 | 日記

ペシャワール会

近着のAERAの『現代の肖像』欄に,ペシャワール会PMS(Peace (Japan) Medical Services)支援室長の藤田千代子さん(63)が紹介されていた。ペシャワール会は,アフガニスタン現地で医療・農業活動を展開しているPMSの支援団体である。

藤田さんは,家の事情で大学進学をあきらめ,看護師になる。マザー・テレサの映画を見て感銘を受け,いつかそのような仕事をしたいと思っていたところ,中村哲さんのことを知って,家族の反対を説き伏せ,ペシャワール会の活動に参加する。

藤田さんは,2019年12月に凶弾に倒れた中村哲さんの片腕として,1990年にペシャワール会のハンセン病診療に参加して以来,2008年に治安悪化による中村さん以外の日本人スタッフが総引き揚げで帰国するまで,現地で活動してきた。男性には肌を見せないプルカに包まれた女性患者の診断には欠かせない存在だったという。また,中村さんとスタッフの間の緩衝役としても重要な役割も果たして来た。

現在,藤田さんは中村さんの遺志を継いで,現地語の分かるスタッフとして,現地とのコミュニケーションには欠かせない存在であり,タリバンが政権をとって以来,銀行送金ができなくなり(現在は可能),PMSへの送金のために現金をもって海外に行き,出稼ぎ労働者の送金を利用して,現地の活動を支える役目も果たしている。

インタビュー記事の中にあった興味深い話を以下に紹介する。

アフガニスタンの家庭の90% がかかあ天下だそうである。タリバンによって女性の権利が侵害されていることが国際的に批判されているが,この家庭内女権については,どう考えるべきなのだろう。

PMSはその活動中に6回の政変があった。基本的にどの政権であろうとも,その枠内で活動している。最近タリバンの幹部が水利工事の現場を見学して絶賛し,協力を表明したとのことである。

PMSは,日本からの送金が困難な状況下で,ペシャワール会とのネット上の討論を通じて,現地スタッフは無給でもプロジェクトを継続することを決定し,今春堰の工事と1万8千人分の食糧支援を成し遂げたという。(この模様はペシャワール会のホームページで見ることができる。)

中村哲さんの遺志はペシャワール会とアフガニスタン現地の人々に受け継がれ,根付いているのだ。

ロシアのウクライナ侵攻で,世界の目はアフガニスタンから離れがちである。世界的な干ばつに最近起きた大地震が重なり,アフガニスタンの人々は大きな危機に直面している。施政者たちの思惑を越えて,藤田さん達の活動が,こうした危機を食い破っていく人民と人民との太いつながりを作っていくことを期待し,応援する。

 

知らぬが仏

KDDIの通信障害について,わたしはカミさんとよそ事として話をしていた。ところが今朝,携帯で電話をかけようとしたら,画面に接続不能の文字が現れ,自分のスマホがauの回線を使っていることに気づいた。被害者だったのである。スマホに縛られていないと自慢すべきなのか,そんな世界からは見放されていたと嘆くべきなのか。とにかく知らぬが仏であった。

 

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島崎藤村

2022-07-02 16:30:56 | 日記

島 崎  藤 村

今朝のテレビで,今年が島崎藤村生誕150周年に当たることを知った。

木曽馬籠宿の出身で,新体詩や浪漫派の詩人・作家であることは学校で習ったが,その作品は余り読んでいない。若菜集にあった「まだあげ初めし前髪の・・・」の『初恋』は,『椰子の実』の歌詞とともに,何故か暗記している。『夜明け前』は大長編で,読み終わるのに苦労したが,明治維新前後の世の移り変わりを木曽の宿場の人たちの目を通して描いた作品で面白かった。

藤村の代表作『破戒』が60年ぶりで映画化され,近日中に公開されるという。この作品にはちょっとした思い出がある。確か高校2年の時,夏休みの宿題で『破戒』を読んで感想を書くというのが課せられた。さぼっていて,夏休みも終わりに近づいたころ,『破戒』の概要が載っているあんちょこを手に入れて,宿題をごまかして提出した。先生はそんなことにお見通しであり,皮肉たっぷりの評と一緒に宿題は戻ってきた。

その後,このことはすっかり忘れていたが,なんとなく罪滅ぼしをという気持ちになり,早速kindle版の『破戒』を価格0円で購入した。

 

猛暑・旱魃

明日も暑そう

玄関先の植込みが枯れてきた

移植したナスも気息奄々

 

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