
福岡市内を走る西鉄バスでは、2050年カーボンニュートラル達成を目指して電気バスの導入を2019年から徐々に始めており、2023年にはその数が数十台に増え、最近私も乗車しました(上の写真です)。これから7年で数百台に増やすことが目標だそうです。実際に乗車してみると確かにエンジン音がほとんど聞こえないほど静かで振動も少なく滑らかな走りのように感じました。
西鉄バスの取り組みの特徴は既存の内燃機関のバスを改造して電気バスに作り替えていることです。古い車体から改造を進めているので、この試みを「レトロフィット電気バス」と命名したそうです(車体にも書かれています)。要するにEVですから大型のバッテリーパックを搭載しています。下の写真のように大きなバッテリーパックが3人分の客席を占有しています。これと同じくらいのサイズのパックがエンジンルームにも設置されているそうなので、大人数が乗車する大型バスを運行するにはかなりのサイズのバッテリーが必要なのだということが実感できます。フル充電で150キロ走行できるそうですから路線バスとしては十分なのでしょう。
後で聞いて興味を惹かれたのは、西鉄バスでの電気バスの運用は実は90年近い昔から行われていたそうで、また後日に紹介いたします。
