ネセバルは黒海に突き出した細長い半島です。黒海は群青に輝いていて、崖の上からでも海底の砂地が見えるくらいの透明度です。大昔に『ソ連における環境汚染』(M.I.ゴールドマン 岩波書店 1973年)を読んだときに、黒海はソ連の工業地帯から排出される汚染物質で汚染されつくしている(黒海は陸に囲まれたそれほど広くもない内海なので)という記述の印象があったので、むしろこの透明度は意外でした。
上の写真は「海のバシリカ跡」と呼ばれる5~6世紀頃の聖母エレウサ教会の遺跡です。地震で破壊され海賊に荒らされて復興できなかったそうです。