博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

地球の熱 2

2011年06月03日 | 環境・エネルギー
(昨日の続き)
 地熱利用の未来には次のような構想もあります。
 「マグマ発電」と呼ばれるもので、高温岩体発電が地下2~3キロの深度に水を送り込むことが目標であるのに対して、こちらはさらに深く10キロの深さのマグマ溜りに注水することを想定しています。大深度まで掘り進める技術開発などに少なくとも50年はかかると言われているそうです。潜在資源量は60億kW(6000GW)におよぶと見積もられ、これを用いると日本の全電力需要の3倍近くを賄えるだろうと言われているそうです。

詳細はこちら ⇒ http://criepi.denken.or.jp/research/review/No49/chap-9.pdf

 上記の説明を見ていた思い出したものが、遠い昔、小学生の頃に見た映画「地球は壊滅する」です(原題 CRACK IN THE WORLlD  アンドリュー・マートン監督 1965年 アメリカ)。
 この映画では、地下核爆発によって大深度のマグマを地上に引き出し、そこから熱エネルギーを収集するという破天荒なアイディアが実施されます。核爆発の結果、確かにマグマは引き出せたのですが、そこから大深度の亀裂が発生しどんどん前進を始めます。このままでは地球が真っ二つになってしまう(まさに原題の通り)!というストーリーでした。この映画を見たのは私が多分8歳かそこらでしたが、トラウマが残るような恐ろしい場面がありました。
 亀裂のために線路から脱線し断崖に落ちてしまう避難民を満載した列車の場面とか、亀裂を食い止めるために進行方向にある火山で水爆を爆発させようとして火口に誤って転落してしまう主人公の友人の姿とかです。
 これらはあくまでフィックションですし、現実のマグマ発電では核爆発のような乱暴なことはしないと思いますが、どんな副作用がありうるか事前に良く検討する必要があります。

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