となみ散居村ミュージアム

　富山県西部の砺波市の散居村風景は全国的に有名ですね。私の小学校時代の地図帳にも特色ある農村居住形態として「砺波平野の散村」の地形図が取り上げられていました。
　散居村は一面の水田の中にポツリポツリと農家がカイニョと呼ばれる屋敷林に囲まれて点在しています。田植え時には遠くから散居村を見渡すと水を張った水田が海のように見えます。まるで海の中に農家と屋敷森が浮かんでいるようです。冬はそれが一面の雪景色になります。
　砺波市内の北陸自動車道の出口の近くに「となみ散居村ミュージアム」があります。昔ながらの暮らしを展示した「伝統館」、伝統的家屋の新しい居住スタイルを提案する「交流館」、砺波地域の民具を展示する「民具館」があり、散居景観や伝統文化を閲覧できます。建物も散居村の伝統的な民家を修復移築して使用しています。