博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

冬の天候

2010年11月29日 | 気象・季節
 昨日から短時間で降雨と日照が周期的に入れ替わります。天候も本格的な冬のそれになりつつあります。

 少し前に仙石官房長官が、自衛隊を「暴力装置」と表現して物議をかもしました。私はニュースでそのことを知り懐かしさで心が一杯になりました。軍隊と警察は国家が権力を行使するために必要な暴力装置であると社会学者のマックス・ウェーバーが1919年の「職業としての政治」の中で使用した用語です。ウェーバーはこの用語を悪い意味で用いた訳ではありません。国民が安心して暮らせるのは暴力を行使する機能を国家が独占・管理しているからでもあります。そうでなければ映画「マッドマックス2」のような世界になってしまいます。そうした機能を独占・管理する国家は当然主権者である国民のチェックを受けなければなりません。シビリアンコントロールの概念が重要になります。私も学生時代によく友人たちとの議論の中でこの言葉を使っていました(当時は主として警察機構をその言葉で表現していました)。仙石長官も悪意でこの言葉を使った訳ではないことは発言の前後の文脈からも明らかです。
 しかし日本語の「暴力」には負の印象がつきまといます。自衛隊関係者には何だか暴力団呼ばわりされたかのように感じた方もいらっしゃるかもしれません。大地震後のハイチで、危険なコレラの発生が始まった現地で今現在も復旧活動に従事する自衛官の方々にとっては心無い言葉に聞こえても仕方の無いことでしょう。あるいは本人よりもむしろ家族の方々が傷ついているかもしれません。そういう意味で仙石長官の表現は不適切だったと思います。ただその場で一切言い訳せずに謝罪したのは潔い態度でむしろ私は見直しましたが。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。