博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

ハエを食べるロボット

2006年05月30日 | 科学
 26日にロボットの話を書きました。その時私は今後の技術課題の一つとしてエネルギー供給の問題を挙げましたが、何と虫のハエをエネルギー源とするロボットの開発が行われていることが分かりました。Hotwired Newsの報道では、イギリス・西イングランド大学のメルウィッシュ教授らが開発を進めています。写真がそのロボットで、「エコボットⅡ」(写真)という名前が付けられています。このロボットは微生物燃料電池(MFC)を搭載していて、ハエをMFCに取り込むと、内蔵する微生物がハエを分解して水素を抽出します。水素を大気中の酸素と化合させて電力を取り出します。このプロセスは生物の消化・吸収・呼吸・代謝の仕組みそのものです。私たち人間も腸内に細菌を住まわせていて、消化吸収を助けてもらいますから、このロボットの働きは生命の営みに近いですね。
 ただし、エコボットⅡの動くスピードは、ハエ8匹で15分間で2cmか4cmだそうです。遅い!今の所、ハエを自力で捕まえることはできず、人間がMFCにハエを入れるんだとか。次の課題はMFCにハエを誘引する物質を付けて、ハエをおびき寄せることだそうです。
 自然界にある材料のみで、自律活動を可能にしようという試みですから、極めて画期的な話であることは間違いないと思います。微生物が分解できるものであれば、別にハエでなくても構わないのです。枯葉でも、ミミズでも、甲虫でも。なぜハエがいいのかというと、ハエは向こうから飛んできてくれるからだそうです。イメージとしては食虫植物のウツボカズラですかね。しかしハエを食べるというのはちょっと気持ちが悪いですね。ハエが好む匂いを出して、じりじり動くロボット!
 まあ動くスピードが遅いといっても、それに適合した任務を遂行するのであればそれでも構わない訳です。例えば人里離れた場所での気象観測とか。今、火星で活動中のロボット探査機オポチュニティーとスピリッツのようなことですね(もちろん火星にハエはいませんが)。
 
ソース:http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041220301.html
写真の引用元:http://www.wired.com/news/images/0,2334,66036-16559,00.html 





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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-05-30 22:44:10
うーん、素晴らしいロボットですね。カンボジアとかエチオピアにはでっかくて根性のありそうなハエが空の色を変えてしまうくらい飛んでいるので、ウン○作戦を実行すればこのロボットは永久機関となることは違いないでしょう。うーん素晴らしい。
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Unknown (Catalyst)
2006-05-30 16:39:33
ロボットの上にウ○チを置いておけば、完璧ですね。でも、それだったら、メタンを取り出したほうがよさそうです。わざわざハエって、意味があるのかしら
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