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博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

遥かなカーボベルデ共和国

2023年09月04日 | 歴史
 先週、バスケットボールで日本チームとオリンピック出場権を争ったカーボベルデ共和国は、私が中学・高校生の頃から関心を持っていた国々の一か国です。西アフリカ沖合の大西洋に浮かぶ熱帯の島国です。日本とはマグロの遠洋漁業を通じて縁の深い国ですが、日本から見て遥かに遠い地球の裏側にあたる場所にあることから意外と知られていないようです。同国は、元々、アフリカ大陸最西端にあるセネガル共和国のベルデ岬の沖にあることから「ベルデ岬諸島」と呼ばれていました。ベルデ岬は、ポルトガル語のカーボ「岬」とベルデ「緑」で「緑の岬」という意味なのだそうです。15世紀にポルトガル船が来航し、奴隷貿易の中継基地として開発され、同国の植民地にされました。ポルトガル人の来航までは定住者はいなかったとも言われています。

 面積は4,033平方キロメートルで、日本の滋賀県と同じくらいの広さだそうです。人口は2017年時点で54.6万人(世界銀行)。首都は「プライア」という都市。公用語はポルトガル語で、イスラム教が盛んな西アフリカでは珍しくキリスト教徒(カトリック)が多数を占めるそうです。
 私がこの国に関心があったのは、多くのアフリカ諸国が1960年代に独立を果たしたのに、ポルトガルは、1970年代まで支配下のアフリカ植民地の独立を認めようとはせずに、武力に訴えてその支配を続けようとしていたことについてでした。そのため支配下のアフリカ諸国、アンゴラ、モザンビーク、ギニア・ビサウ、サントメ・プリンシペ、そしてカーボ・ベルデといった国々がポルトガルに対して独立戦争を闘い、1975年に各国が独立を達成しました。これが私が中学から高校生にかけての頃で、私は大いに関心を引かれていました。
 上の図は、カーボ・ベルデの国旗です。10個の黄色い星は国土を構成する主な10の島を表し、星がつくる円は国の統一を象徴している。青色は空と広大な大西洋を、赤色は独立のために流された尊い血と犠牲を表しているそうです(注)。
(注)https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/olympic_paralympic/area_studies/index/cape_verde/index.html

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