しっとう?岩田亜矢那

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「赤めだか」 立川談春 二宮和也主演ドラマの原作 立川流の落語は「お笑い」ではない。

2016年02月02日 20時56分10秒 | 読書感想文
年末にニノ主演で放送されたドラマの原作本。
先に読みたかったので、録画したまま置いてあった。

基本的には「師匠(イエモト)」である故立川談志のお話。
この本に出てくる論理的な談志の考え方は共感持ちまくりなんだけど、
噺家としての立川談志が全く好きになれなかったのは、
談志が全く「面白くなかった」からである。

これは腐している訳ではない。
立川志の輔がまくらで言ってるように、
東京ローカル落語、いや正確には立川流の落語は伝統芸能であり、
「お笑いに入れるな!」と宣言しているのである。
人形浄瑠璃を見てゲラゲラ笑えないのと同じレベルである。

これが、「笑い」と言う物を徹底的に論理的に追及した、
「爆笑落語」桂枝雀落語が現在でもトレンドである上方落語と根本的に違うところ、
関西からみると、講談のイメージに近い。
それでもまだ立川志の輔は笑う場所があるんだけど、
談春の落語はまくらも殆どなく(少なくともCDやDVDでは)
笑い処ナッシングである。

上方落語と、東京ローカル落語では共通のネタも多いんだけど、
現在は余りに違う物となっている。

三代目志ん朝なんぞは残されてる音源を聴いたら、充分面白く、笑い処満載なんだけどなあ。
25年くらい前、生前の志ん朝の落語を浅草で生で聴いた事あるんだけど、
粋で、それでいて面白くて随分感動したもんだけど、
「今一番チケットが取れない」と言われる談春の落語会を聴きに行ったら、
きっどさんたぶん怒って帰って来てしまいそう。
これは単純に相性の問題で、お笑いファンには立川流の落語は向いてないだけである。

ただこの本にも書かれてる、
最晩年の米朝師匠に稽古を付けて貰いに行った
(実際には聴いて貰うのもしんどい状態だったみたいだけど)
談春の「除夜の雪」は一度聴いてみたい。

「ルーズヴェルト・ゲーム」池井戸潤著 福沢諭吉Dは原作一冊では無理

2015年11月30日 02時27分10秒 | 読書感想文
テレビドラマ始まった時、まだ原作本を読んでなかったので、
「とりあえず録画しといて、先に本を」
と思ってたら、すっかりドラマが終わり、
他局でも花咲舞やら、民王やら続いて、すっかり忘れてた。

が、「下町ロケット」関連か、TBSチャンネルで再放送が始まり、
うっかり第一話を観てしまったので、慌てて原作にとりかかる。

ドラマはまだ、第三話までしか観てないけど、原作は随分シンプル。
ドラマは原作にないエピソードを混ぜてかなり膨らませている。

福沢諭吉Dは相当スピーディーなので、原作本一冊では足らないんだろうな。

「半沢直樹」も「下町ロケット」も二作でワンクールだから
文庫本500ページ足らずでは、全然持たないとみたね。

第三話まででも、銀行の融資課長の話、訴訟の話、輸送システムのバグの話はドラマオリジナルだもんな。

「ルーズヴェルト・ゲーム」に関しては、
原作とテレビドラマはテイスト的に別物、
って感じがするな。

どっちも面白いけど。

『小説土佐堀川 広岡浅子の生涯』 古川智映子著 朝の連続テレビ小説「あさが来た」原案本

2015年11月02日 17時16分22秒 | 読書感想文
「泥の河・螢川・道頓堀川」の宮本輝の川三部作の第四弾?

帯に名前もあるし、本屋で並んでる時、一瞬そう思ってしまったけど、でんでん違います。
現在のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の原案本。
ドラマでは五代友厚以外は基本的に名前を変えているけど、
本作では基本的に実在の人物そのまま。

なんで名前を変えてるのか?
「ニッカに続いてBKは今度は大同生命からなんぼもろてんねん?」
てな邪推されないようにかな?

浅子が晩年設立に尽力した大同生命。
実はきっどさんも昔働いていた。

当時、本社は江坂に移っていたけど、
この表紙のヴォーリズ設計の初代本社も肥後橋ビルとしてまだ残っていて、
何度か訪れた事がある。
この地に本社新社屋を建てるに伴って、取り壊し前に見学会なんかもあったような。

ま、基本的に企業名・商品名を出しての宣伝不可の公共放送なのと、
その子孫の方が多く残ったはるんで、なんやかやと問題が起こる可能性もあるので、
名前を変えたり、一部設定を変えたりしてるんだろうけど、
ただ、この小説にも描かれず、最後は「加島屋ばんざい」とハッピーエンド&死亡で締めくくってるけど、
加島銀行は昭和恐慌の煽りを食って廃業しとるんですな。

因みに、玉木宏がもう直ぐ社長となって腕を振るう尼崎紡績の本社は



「ユニチカ記念館」として現在も残ってる。
きっどさん、2年前ポスティングぅの途中にたまたま寄って、
このブログでも紹介してましたな。

浅子が乗り込んだ潤野炭鉱は10年くらいで売却したそうな。
小説の中では、後年まで九州に通ってたんだけどなあ。

「しんがり 山一證券 最後の12人」 清武英利著 来週よりWOWOWドラマWにて放送開始!

2015年09月13日 16時20分23秒 | 読書感想文
1997年、山一證券が会社更生法でも和議申請(民事再生法施行前)でもなく、
「自主廃業」って日経新聞に報道された時、
「何それ?」と言ったのを覚えてる。

1997年11月
「日本が震えた1ケ月」と未だに語り継がれる、
最大の金融危機の中で起こった四大証券一角の破綻。
昭和40年に田中角栄が日銀特融を発動した話は散々聞かされてきたので
「四大証券は壊れない、壊さない」と思い込んでたし。
それが破綻どころか、名門・山一證券が跡形も無く消えてしまう
「自主廃業」って。。。

その後、無名の社員達が破綻原因を究明し、
全て実名で「調査報告書」書き上げた話。
調査チームである「ギョウカン」のメンバーだけがやたら美化されているのは鼻につくが
本書の中でも基本的に実名で書かれているのが驚き。

来週からWOWOWドラマW
「しんがり 山一證券 最後の聖戦」
ではさすがに全て名前を変えているけど、
山一證券って舞台はそのまま。
旧大蔵省の悪徳ぶりをどこまで描き切るかも興味深い。

当時、メリルリンチが日本法人を立ち上げ、
旧山一の社員達の受け皿となったけど、
そのメリルリンチ本体があんな末路を迎えるとはね。

「民王」 池井戸潤著 テレビ朝日ドラマの原作だけど設定、ストーリーは違い過ぎ!

2015年09月12日 22時39分46秒 | 読書感想文
いよいよ来週、ドラマは最終回を迎えるが、
設定もだいぶ変えられてるし、
ストーリーに関してはここに来てほぼオリジナル。

ただ原作者の池井戸潤が絶賛してる通り、
テレビドラマの脚本の方が面白い!

総理大臣の父親とその馬鹿息子の人格が入れ替わる、
と言う設定は「転校生」→「パパとムスメの7日間」の流れの延長線上にのる、
言わば「使い古された」話。

原作は麻生総理時代に書かれた物で
「みぞゆう」と漢字を読めない総理大臣や、
大事な記者会見に泥酔する財務大臣なんて普通では考えられない、
って事はひょっとして彼らは、息子や娘と人格が入れ替わってるのではないか?
てな発想から生まれた設定。

ただ、泥酔会見はその後の中川昭一を考えると余り触れる事が出来ないし、
上から目線のおぼっちゃま麻生をおちょくると間違いなく安倍政権から圧力がかかる。
テレ朝だし。

黒幕も薬品会社じゃないってのも、
この番組に限らずテレ朝の他の番組のスポンサーに考慮してなんだろな。
ただ公明党からのクレームが怖いね、
原作よりかなり悪役になってるし。
まっ、来週真のラスボスが出てきて
貝原がまさかの!も、もうひとどんでん返しがありそうだけど。

【追記】エリカ様が知英だとは途中まで全然気づかなかった、
日本語完璧なんですけど、
しかも野党第一党代表の父親と入れ替わったと言うややこしい設定で。

「ここまでわかった!大坂の陣と豊臣秀頼」 歴史読本編集部編

2015年08月31日 11時35分04秒 | 読書感想文
歴史ドラマなんかでは、関ヶ原の合戦以降、豊臣家は一大名に落ちぶれて、
家康が征夷大将軍になり直ぐに秀忠に後を継がせた事で、一気に徳川政権へと移った、
と描かれる事が多いけど。

実際には豊臣摂関家の「関白型公儀」と徳川将軍家「将軍型公儀」が或る時期並立していたと言われている。
現在の論点は、その並列はどの程度で、いつ頃までだったか?
って所なんですな。

だいたい将軍が最高権力者だったのは応仁の乱以前、当時から150年前。
現在から150年前と言えば正に幕末、最後の将軍慶喜が居た頃。
つまり当時、家康が唐突に将軍に即位したという事は、
現代の世において、どっかのおっさんが
「わしが征夷大将軍に就任する!」
と言いだしてるようなもの。
(将軍自体「令外官」だし)
当時の最高権力者は秀吉・秀次と続く関白であり、
武士も、庶民もその認識だった。
(実際、信長も秀吉も将軍任官を拒否してるし)

だから家康の行った事は、
単に豊臣家から政権を簒奪しただけではなく、
政治制度の改革、
正確に言うと信長、秀吉が行った劇的な改革を、
大昔に戻したって事なんですな。

だからこそ、家康は単に征夷大将軍に就任しただけではなく
将軍史上最高権力を保持した足利義満に則って源氏長者にもなる必要があった。

ってな事を書いてるんだけど、
「歴史読本編集部編」だけあって
複数の著者が自説を展開するので、
自分としてはどの説を採りたいかは難しいとこですな。

『天空の鉢』 東野圭吾著  20年前に刊行された本作が堤幸彦監督によって映画化

2015年08月19日 18時02分39秒 | 読書感想文
原発の、しかも高速増殖炉「もんじゅ」上に巨大ヘリコプターをホバリングさせて、
「日本国中の原発を使用不可能にせよ」
と脅迫する犯人。

この作品が書かれたのが、なんと20年前。
作者の東野圭吾は福島第一原発事故の遥か昔、その危険性に対して警告を発してた。

ただ、我々は3.11以降、普通の人でも原発の知識を得てしまった。
本作の中で原発について述べられている事実についても既に知っていたり、
現在の常識では違った物となってたりする。

「ヘリコプターが原発に直撃しても原発は大丈夫」
と言うのが政府や、JAEA(当時はJAERI)それが大ホラである事を、作者は示しているんだけど
我々は悲しいかな既に事実として知ってしまっている。

本作の中で、ヘリコプター落下前になんとか原発を止めようとするんだけど、
原発の暴走は止まったとしても、壊滅的な放射能漏れが起こり、
それがどれだけの悲劇を生むか?も現実問題として抱えてしまっている。

停止ボタンを押す作業員が、逃げ場所がないので
「一番頑丈で安全な場所」格納容器内に逃げ込む。
これこそが東野圭吾の最大のブラックジョークだと推察されるが、
現在では自殺行為としか思えない。

あの堤幸彦監督の手によって映画化され
この9月12日に公開される。
阪神・淡路大震災と、もんじゅのナトリウム漏洩による火災事故を受けてという時代と、
現在とのギャップを如何に埋めているか?
その辺りも見所ですな。

「日本人はなぜ戦争に向かったのかー果てしなき戦線拡大編ー」 NHKスペシャル取材班編著

2015年08月14日 01時58分25秒 | 読書感想文
シリーズ第3弾ですな。

そもそも日本は戦争をどう終結させようか?
想定せずに戦争を始めてるんですな。
これは太平洋戦争だけではなく、日清・日露戦争も。

それでもなんとかなったので、
アメリカ相手でもなんとかなるやろ~
と言う甘ち考え歩の餌食で。

アメリカを壊滅される事は不可能。
でアメリカは少々不利になったからって音を上げて条件付きの和平を結ぶような国ではない。
日本も世論が過激化して、不利な条件で和平を結べない。
となると残りは日本が壊滅的被害を受けて無条件降伏しかか選択肢はないんですな。

ただ元々戦争を始めた理由が「石油が欲しい」なんだから
実は陸軍をしては、南方をある程度占領して、資源の出る地域を確保した時点で
「目標達成~!」と現状維持としたかったんだけど、
海軍が暴走して戦線拡大して行ってしまうんですな。

元々、陸軍と海軍は物凄く仲が悪い!
いや「仲が悪い」と言うレベルではなく、
全く違う集団と考えた方が良い。
一国に二つの軍隊が存在して、
それぞれが全く別の目的で、別の方面で、勝手に戦争していたのである。
しかも米英という大国相手に!

何故、陸軍、海軍が互いに協力せずに、
自分勝手に戦闘するかと言うと、
そこには利権が関わっているから。

前にも書いた通り、職業軍人というのはお役人、官僚である。
戦争には漏れなく利権が付いていて、
彼らにはその利権にくっついてきた企業に天下り先を確保するのが最優先事項。
よって、自分の利権を害する事となれば、相手が同じ日本の陸軍であっても海軍は絶対協力しない。

国民には総動員を課しながら
自分たちは省庁利益の為に国益は二の次、三の次と。
現代も何も変わっておりません。

「マネー資本主義ー暴走から崩壊への真相」 NHKスペシャル取材班

2015年07月23日 18時56分55秒 | 読書感想文
このところNスペ本が続いてるなあ。

リーマンショックについて取材を重ねて、
関係者・当事者からの「肉声」によって同名番組の文庫本化。

リーマンショックの遠因として、
超円高に悩む日本政府が行った大量の円売りドル買い介入を挙げているのが興味深かった。

グリースパンはさすがに住宅市場が過熱し過ぎると、短期金利であるFFを引き上げるんだけど、
何故か長期金利は反対に下がってゆく。
それはドル買い介入した日本のドル資金でアメリカ国債を買っていた為で(債券価格の上昇=金利の低下)
政策金利を低めに誘導するというFRBの思惑とは反対に長期金利は低下してゆく。

この矛盾を、金融の神様グリーンスパンFRB議長でも解けない謎「コナンドラム」と言って、
当時ちょっとした流行語になったりした。


で長期金利低下は住宅ローンを組みやすくなる、って事で更に住宅バブルが加速してサブプライムローン問題が始まったと。
グリーンスパンとしても「住宅は購入の手続きが煩雑なので簡単にバブル化しない」って油断があったそうなんですな。
おいおい日本のバブルを見てなかったんかい?と言いたいところだけど、
実は反対に「日本経済の失われた10年(当時)」を徹底的に研究・分析した結果、
「バブル崩壊しても、その後処理を適切に行えば大丈夫」って結論に至るんですな。

確かに「百年に一度の金融危機」リーマンショックを世界大恐慌に発展させなかったのは、
日本と違って事後処理が適切だったからかも知れないんだけど、
1000兆円にも及ぶと言われる損失は、じゃあいったい誰がまどうたのか?
となると、これが回り回って日本国民が支払ってたりして、
最後の推論はこの本には載ってないけどね。

「日本人はなぜ戦争に向かったのかー外交・陸軍編」 NHKスペシャル取材班編著

2015年07月19日 15時57分34秒 | 読書感想文
前回の「民衆・指導者編」に続いて読んだ。
本当はこちらの方が先に出版されている。

戦争を扱ったドラマや、映画、ドキュメンタリーで描かれる事のない、
そして我々も忘れがちなのは、
「当時の陸軍は日本最大の官僚組織」
だったって事。

大将や、参謀と名付けられると勇ましいけど、
彼らも「お役人さん」だと言う事。

何も決められない、誰も責任をとらない。
現代にもその輝かしき伝統は脈々と流れている。


「日本人はなぜ戦争に向かったのかーメディアと民衆・指導者編」 NHKスペシャル取材班編著

2015年07月09日 17時46分24秒 | 読書感想文
太平洋戦争を起こしたのは、世論を煽ったメディア、

ではなく、
「反対に威勢の良い、耳心地良い過激な報道を望んだ、当時の国民だ」
と言う、きっどさんの持論を代弁してくれているような1冊。

安倍のイヌ籾井勝人会長の目を盗んで、良く文庫化した!

意外かも知れないが、当時でさえ「事前検閲」はしてないんですな、
ま、そんな人員は居ないし。
(そう考えると北朝鮮や中国は凄いなあ)
真珠湾前は軍部も露骨な言論統制を敷いていない。
自分達に有利な記事を書くメディアを優遇して情報を流す、
と言う「アメ」の方を多用して、取り込んでるんですな。

当時は、新聞が部数を爆発的に伸ばそうとしていた時期、、
読者が喜ぶような過激な意見
「国連を脱退せよ!」
「満州は国の生命線である!」
を載せると部数が伸びる。
更にメディアに煽られた世論が沸騰し、
それを受けて更なる過激な紙面をー

今正に同じ轍を踏もうとしている。
戦前でさえなかった、政治家による言論弾圧を加えて。

「第一次世界大戦 ー忘れられた戦争ー」 山下正太郎著

2015年07月05日 23時46分02秒 | 読書感想文
第一次世界大戦と言うのは、
たった一発の銃弾が(実際は二発)、
集団的自衛権と言うドミノ倒しによって、
世界中で1000万人を超える戦死者を出す「おおいくさ」となった災厄である。

って事が改めて確認出来る一冊。

当時は「集団的自衛権」を名目に
「ウチもいっちょ噛んで一儲け」
って発想だったんだけど(特に日本は)

只今、国会でおちょけてる我が国の集団的自衛権って奴は、
宗主国であるアメリカ様が、
これまで属国の日本から散々富を搾取して来たんだけど、
搾り取りすぎて経済が疲弊して、これ以上は絞っても雫も出ないので、
「金が無かったら働いて、その命で払えや」って、
第一次世界大戦の時とは正反対の展開となっている。

アメリカファイナンスと言うヤミ金の取立てに、
これまで借金してなんとか払ってきたけど、
遂にその自転車操業も限界が来て、オフロに沈められる、
いや生命保険に加入して「命で払えや」って方が5行前に相通じるな。

アメリカファイナンスさんはバックがやーこやから
なんかあった時の為に「みかじめ料」払ってるのに、
反対に「ウチの組が戦争なったら、いっしょにカチコミに、いや鉄砲玉として最初に行って死んでこい」
って例えも出来ますな。

少なくとも表面上は「反社会的勢力を許さない」ってのが行政の方針なのに、
大元の政府は、尻尾振ってついてくワケですな。

あっ、こんなん書いてたら大西英男議員に懲らしめられるかな?
長尾敬なんか、ウチの大阪14区だから、直接家にカチコミされたら怖いな~


【追記】ドキュメンタリーなのに、著者が自らの文章に酔ってるので、ちょっと読みづらい。。。

ハゲタカシリーズ第4作「グリード」 真山仁著 リーマン・ショックに乗じてアメリカを買い叩く!

2015年06月18日 17時44分14秒 | 読書感想文


時系列的には、前回の「レッドゾーン」と一部重なっている。
「レッドゾーン」内では描けなかった
「リーマン・ショック」で大混乱のアメリカで、
その混乱に乗じて、アメリカの象徴であるアメリカンドリーム社を
我らが鷲津政彦が買収する。

つまり
「アメリカを買い叩く!」

バブル崩壊時の欧米のハゲタカファンドの意趣返し、
世界大恐慌寸前の世界経済のとどめを刺すのか?
それとも救世主なのか?

傑作ぞろいの「ハゲタカ」シリーズの中でも
群を抜いての大傑作!

一気に読み終えた後に、文庫本を机の上に置いて、
スタンディングオベーションしたもの。

ただ、ハゲタカシリーズはこの第4作で打ち止めかな~
少年ジャンプの漫画の如く、物語がインフレーションし過ぎた。
次の舞台を求めるならクリンゴン帝国へでもリンと一緒に移住する?
サムはついて来ないだろうな~

ハゲタカシリーズ第3作「レッドゾーン」 真山仁著 文庫化された第4作「グリード」の前に!

2015年06月15日 18時27分24秒 | 読書感想文
「ハゲタカⅣグリード」が文庫化されると小躍りしてたら、
その前のⅢ「レッドゾーン」を読んでない事に気付き、
昨日の山科までの移動中に一気に読了した!

日本最大の自動車メーカー「アカマ自動車」(トヨタ自動車がモデル)を、
謎の中国人が乗っ取りを仕掛け、
ってストーリー。

映画「ハゲタカ」の原作の筈だったんだけど、
途中でリーマンショックが発生してしまい、実際の経済状況とマッチしなくなった為、
脚本を大幅手直し、映画とは相当違う内容となってますな。

舞台は上海・北京・ニューヨーク、更には山口県赤間市(愛知県豊田市をモデルとした架空の都市)
と移るんだけど、そこと並び中小企業の町として東大阪が出てくるんですな。
高井田の技術系の中小企業で、布施の駅前で焼鳥で一杯飲んで、家は西堤と、
いったい読者の何パーセントがピンと来てるんやろ?とニヤっとしてしまった。

作者の真山仁さんが大阪出身なので主人公の鷲津政彦が船場の生まれだったりするんだけど
さすがに「西堤て!リアル過ぎ」とつっこんでもうたわ!ジモッティ以外では絶対無理な設定ですな。


裏の裏の裏の裏のと攻守入れ替わり二十転、三十転する展開
鷲津政彦が今回はなんと、ホワイトナイトに!
なんだけどラスト1ページで赤間側がまさかの逆転1本と獲ったり、
読者側も最後まで油断めさるるな!

『超高速!参勤交代』  土橋章宏著

2015年06月10日 17時45分47秒 | 読書感想文
ちょっと前に映画も公開されたのが、
もう直ぐWOWOWで放送されるとか、なんとか言ってたような、
楽しみにしてる。

その原作でも、ノベライズ本でもない

城戸賞を入選した脚本が元々あって、映画化にあたって脚本の手直しと、平行して書かれた小説、
云わば映画と双子の兄弟本ですな。

内容的には、もう題からして面白いのは判ってる。
「超高速!」の題通りスピーディだし、
これが映像化されたらさぞ面白いだろうなあ~と目浮かぶ。

汚職家老が悪の権化で、典型的な勧善懲悪モノ。
まるで『痛快TV スカッとジャパン』を見てるようで
じゃあ信祝は木下ほうか?と一瞬イメージしてしまったけど。
映画の陣内孝則か~、なんか違和感。。

バブル世代のきっどさんはは宗春派なので、
単純に吉宗がええもんに描かれてるのは、ちょっと反感。