モンターギュ家とキャピュレット家の若者達が争いを起こし、両家は不仲になった。
モンターギュ家のロミオは、彼の友人と共に道化の仮面を被ってキャピュレット家の舞踏会へと忍び込む。
その舞踏会で、ロミオはジュリエットと出会う。
舞踏会の後、一人キャピュレット家の庭に忍び込んだロミオは、二階のバルコニーに出ていたジュリエットがロミオへの想いを独白するのを聞いてしまう。
ロミオはジュリエットに姿を見せ、愛を語り、結婚の約束をする。
翌日、ロミオのもとにジュリエットの乳母が訪れ、当日午後に僧ローレンスのもとで結婚式を行う旨を伝えられる。
ローレンスのもとで二人は無事結婚式を挙げたが、その帰途、ロミオの友人とジュリエットの従兄弟とが喧嘩になり、友人は刺されて死んでしまう。
それに怒ったロミオは、従兄弟を殺してしまう。
その事件を知ったジュリエットの母親は、娘に別の男を紹介し結婚しなおすよう勧める。
ジュリエットはこのことを僧ローレンスに相談した。
それを聞いたローレンスは、ジュリエットにこう勧めた。
「男との結婚を承諾して、結婚式前夜にこの仮死薬をお飲みなさい。そうすれば結婚をうやむやにできるでしょう。ロミオには私から伝えておきます」
ジュリエットはそれを了承し、仮死薬を受け取った。
そしてローレンスは、同僚の僧にこの事情を説明した手紙をロミオに渡すようお願いした。
結婚式の朝、仮死状態で発見されたジュリエットは棺に入れられ、墓へと連れていかれた。
しかしロミオの所にローレンスからの手紙は届いておらず、彼の召使からジュリエットの死を聞かされ、ロミオは自殺用の毒薬を持って墓へと急いだ。
墓に着いたロミオはジュリエットの“遺体”と再会、その場で毒を飲み、死んでしまう。
手紙が届けられていないことを知ったローレンスが墓にやってきたが、時すでに遅し。
仮死から目覚めたジュリエットに、ローレンスは事情を説明する。
ローレンスが去り、一人残ったジュリエットは短剣で自害してしまう。
そのことを知ったモンターギュ家とキャピュレット家にローレンスは全て説明し、両家はようやく和解した。
その様子を見ていた乳母が、手紙を握って不敵な笑みを浮かべていた。