日本ではごく一部地域限定の緊急事態宣言の再発出一色だけど、
アメリカでは「9.11以来の衝撃」とこのニュース一色。
CNNではジョージア州上院決選投票→バイデン次期大統領当選正式認定
をずーーーーっと特別編成で送っていたのに、
その途中で更にとんでもない事件が起こったので、更に特別編成エンドレスである。
CNNは反トランプの代表するようなテレビ局である。
大統領選からは、批判を飛び越えて呆れ、さらには悲しみにさえなっていた。
今回、「現職大統領が暴動を扇動する」という前代未聞の出来事から、
怒り、屈辱、最終的には
「なんとか後2週間無事に終わりますように」と祈りのレベルになで昇華していた。
そう合衆国憲法修正25条、つまりトランプ大統領罷免については、
「さすがに日数が少なく現実的ではない」
とCNNでさえ諦めていたのだ。
だが、味方である共和党幹部が
「基地外に核のボタンを持たせておくには2週間は余りに長過ぎる」
と危機感を抱いたのだ。
トランプ大統領の所業は日本なら内乱罪に問われても可笑しくない。
ただアメリカ大統領は最高権力者でありながら、国家元首でもある。
そんな立場の物を内乱罪に問うのは矛盾していないか?
日本では過去に、大昔に例がある。
一番代表的なのはかの崇徳院。
上皇(太上天皇 )でありながら、保元の乱で現職に敗れ、隠岐に配流、
遂には大天狗にまで成り上がると。
トランプが怨霊になるとは思えないけど、
それより怖い核のボタンを握っている。
唯一の救いはペンス副大統領が保守とは言えまともな人物で、
決してトランプに屈せず、逃げ出しもしなかった事。
合衆国憲法修正25条適用の移行は、
決して本気で適用しようと思っているのではなく
(物理的に日数が足らないし)
「おいトランプ、おまえ調子乗っ取ったら大統領の座から引きずり落して、刑事訴追すんど!」
と言う共和党側からの脅し。
事実、トランプ大統領の態度が
『秩序ある政権移行を約束する」
と急に軟化した。
ただ、現職大統領が、民衆を扇動し議会を襲撃させ、選挙結果を変えようとする、一種のクーデター未遂を起こしたという汚点は、
アメリカの歴史から消えない。