【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

また、障害について語る。

2008-09-03 05:35:16 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
前の現場で面白いことがあった。
大きな障害がおこり、アウトソーシングしているセンターの運用が対応にもたついているので会社の情シスのお偉方が怒って、「ここからサーバに直接つなげ! オマエらやれ!」と。

オマエらっていわれてもねえ。。情シスに常駐してるエンジニアなんて、運用エンジニア以下だよね。サラリーマンだし。

で、「緊急事態だからなんとかしろ!」とトップから電話かけまくって、構築したときのベンダー(運用開始後、逃げた)の「優秀な」SEをどんどん呼び出してさ。。あげくの果てには、「行け!」と他社のSEたちを運用センターにタクシーで派遣して「オマエらどけどけ」と運用エンジニアをどかせて対応させて。。


このハナシはね、いろいろ考えることがあると思うよ。

運用エンジニアは障害二次対応はムリだよな、やっぱ、上はやれやれ言うけどさ、業務領域が違うんだもん。

二次対応のアプリベンダとの「つなぎ」はきっちりやらにゃあかん。確かに。運用ってアプリ障害対応とうまくつなげないことが多いんだよなあ。。

アプリベンダもさ、構築のときのSEはみんな逃げちまって、アプリ保守窓口に出てくるのはショボい外注ばかり。。

やっぱ、作った人間じゃねーとわかんないよなあ。


障害のとき、オイラみたいなこつこつやる人材はほとんど無用になる。オイラのような人材は、運用が平和のときにこつこつといろいろなところに手を入れたりカイゼンしたりしている、まったく陽の目をみない役回りだ。

障害のときに必要なのは、少数の優秀な船頭と、(ふだん言うことをきかない)スキルの高い技術者。そして、一般的に、ものごとを正確に聞き、咀嚼し、伝達できる書記がひとり。3番目の役にオイラが適任のときもあるけどね。

年寄りがわーわー外から騒いだってダメ。障害のときは、オペレータに毛が生えた程度の運用エンジニアなんてなんの役にもたたない。せいぜいできるのは「稼動確認」ぐらいなもんで、それぐらいは正確にやってほしい。


なぜ障害がおこるのか? といえばそれは高い確率でシステムそのものに問題があるのだから、システムを作ったヤツに聞かねーとわからんことが多いんだ。

でも最近はアプライアンスとかさ、中身がブラックボックスになっている機器もあって、そういう場合構築したヤツも中身を知らないから、ベンダサポート窓口へのつなぎが重要になってくる。

ところが、サポートにつないでも、「USに確認します。。」の一点張りでロクなエンジニアを国内に常駐させてない。

ふざけている。運用は四面楚歌といってよい。客からのプレッシャーもかかるし。。


何も知らねーヤツが「もっとモチベーションを上げよ」とプレッシャーをかけてくる。(カネをくれればモチベーションは上がるだろうよ)


ところでなぜ皆システム運用というやりがいのない仕事をやるのだろうか?

その答えは、実はオイラはなんとなく知ってるけど。。
とりあえず「だまされてるから」とはいっておこう。