【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

軽さ、身軽

2019-08-28 19:24:21 | ひとり公論
引用
保土田剛
Hotodaさんは、小さい頃から自分は好奇心旺盛だなという感覚はありましたか?

G.H:それはありましたね。あまりいい言い方ではないですが、完成するのがつまらないというか、一番楽しいのは完成するまでのプロセスで、それをずっと味わっていたいわけですよ。そのためには終わらないように違うことを見つけてくると、また終わらないじゃないですか、いつまで経っても(笑)。

−−(笑)。

G.H:別にそれまでやってきたことを止めたわけじゃないんですけどね(笑)。

−−お話を伺って、ガツガツは全然していないんだなと思いました。実に大らかというか、好きなことを好きにやっているという。

G.H:その「好き」という気持ちから始まっていますから、それが変わっちゃうとブレちゃいますよね。好きなことを始めたからには、好きなことに責任を持って、ずっと好きでいなくちゃいけない。だから、嫌いになるような仕事はなるべく近寄らないというか(笑)、避けて通った方がいい。「でも仕事だから・・・」とやってしまえば、それはそれで形になったり、お金になったりするかもしれませんが、自分のためにいいかというと、それは別ですよね。

−−いい意味で言うんですが、Hotodaさんにはどこか軽さがありますよね(笑)。

G.H:まさにそうです。身軽じゃないとできないです(笑)。例えば、「お前のやり方が気に入らないから全部やり直せ」と言われたら怒って帰っちゃうエンジニアっていますよね。

−−いますね(笑)。

G.H:そこで怒って帰るんじゃなくて「解釈が違うんだな」という風に捉えられるかどうかですよね。少なくとも、自分が好きだと思ったものが、この人は嫌いだということなんですから(笑)、すごく分かりやすいじゃないですか。

−−やり直すしかない(笑)。

G.H:そこで怒って帰っちゃったら、次に何をやってもまた同じことですからね。むしろチャンスだと思った方がいいと思うんですよ。

−−でも最後は「これでいい」と言わせるまで作業されるわけですよね?

G.H:そうですね。だから根比べというとナンですけど、向こうが飽きちゃうまでやります(笑)。

−−(笑)。

G.H:面倒なことはたくさんありますが、ミックスって人と一緒にやるのが面白いんですよ。今はみんな「ネットで確認するからいいです」となりがちですが、実際に同じ空間でスピーカーから爆音で鳴らしたり、「これでいい」「いや、ダメだ」というやり取りが大切だと思うんですけどね。

−−空間を共有して、ミックスを確認し合うわけですね。

G.H:だから私もなるべくここに来てもらっていますね。全部一緒に聴いて、話し合って、作業が終わったら一緒にシャンパンでも飲みましょう、みたいなね。