【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

人月単価とオペレータ

2013-02-06 19:39:55 | 再録
結局これは誰に向けて書いているのだ? やり玉に挙げている文章がリンク切れになっていて、ようわからん。。
人月単価とオペレータ

この投稿(「自分のコストについて」)をみて、SEは人月何百万で売り上げなければ赤字だのなんだの、間を抜かれてぎゃーぎゃー騒ぐなみたいなことを書かれていて、ムカつくの寸前の相当なる違和感を感じたので、それを分析したい。


そもそも人月単価っていうこのギョーカイの考え方そのものが間違ってるっていうところに気付いてないのが、イタいわけね。

あとは、人身売買商売を完全に肯定した文章であること。SEは、価格はどうあれ人月何百万とかそういう「値札」を下げてドナドナされて(売られて)ゆく。


それでいいのかね? っていうことを、昨今、偽装請負だなんだで問われてるんじゃなかったっけ?
SEは人月何百万で売られてなんぼ、っていう言説を肯定するのは時計の針を戻すことにならないか?


それとさ、この投稿で象徴的だったのはさ、オペレータ暦何年、ってのはまったくスキルではない、ということを言いたいみたいなのね。

この投稿主は「社長」だから、SEは完全に「商品」つまりモノ扱いしている。
そして、その「商品」が勝手にスキル・アップ(商品価値UP)してゆくことを望み、商品価値が上がったところを「パクっと」いただこうという魂胆。

商品として、そのままでいてもらっちゃ困るわけね。

それにしても、ここ20年ぐらい、雇用の受け皿としての「オペレータ」の需要はなくならない。
それはなぜなのか? を考えてほしいね。アッタマいいんならさ。

なぜ、システムは完全自動化できないのか?
なぜ、ITに疎いサラリーマンレベルで運用保守できるぐらいにまで進化してゆかないのか?(コピー機やテレビや、ビデオデッキレベルぐらいに)

そこまで進化してゆかないほうも悪いっつーかね。オペレータイコール悪であると切り捨てる前に、まずギョーカイ全体としてポンコツシステム(日経的にいえば「動かないコンピュータ)を量産するような仕組みをやめろよオラァ、と言いたいよね。声を大にして。


オペレータを否定するということは、世の中の単調労働従事者(そして、そこから抜け出す術がない)すべてを否定することだと思う。
そういう「層」が世の中を支えているのだというのが見えにくい世の中になっちまった。

フリーターとかのことをいってるわけじゃないよ。世の中では、中小企業の正社員で、会社の福利厚生を受け、そして(ここが大事)会社の全幅の信頼を得て、誇りを持って単調作業に従事しているヒトたちが、ホントにたくさんいるんだよ。

そういうヒトらをバカにしてねーか? と、思うんだよね。


みんながみんな社長になっちまったら、世の中まわらんのだよ。

今求められてんのは、どっかに書いたような気がするんだけど、管理職とまではいかない現場リーダだよね。その現場の完全ローカルな技術を圧倒的に深く身につけているがゆえに、現場の信頼が厚いリーダ。
管理職と現場の人間の橋渡しになってくれる、器のデカい人間。
(確かにそういう人材は不足してるわな。。)

「リーダシップをもつヒラ社員」だよ。ヒラ社員なんだから、正社員でなくてはならないんだ。


そして、このギョーカイにおいてはいわゆる「オペレータ」だけでなく、システム・エンジニアまでもがその「層」に組み込まれようとしているわけだ。
ある「魔の手」によって。。

システム・エンジニアのやってることが「クリエイティブ」だと思ったら大間違いなのだ。(対外的評価として、ね)