【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

[IT土方]運用要員への無用な期待

2007-07-25 07:09:15 | IT土方(「ITセコム」 運用について)
現在の、いろんな組織のシステム運用体制ってさ、問題なくシステムがリリースされるという前提でしょ。
滅多に壊れない(はず)から、運用要員はチューニングのスキルはいらない。本来は。

何が言いたいかというと。。
現実問題、システムというのは欠陥だらけでリリースされる。バグが潜んでいる、っていう話ではない。
運用体制にはそぐわないオペレーションがありまくり、ってことだ。構築上発生した問題点はすべて「運用への申し送り事項」となり、リリース時期だけは遵守され、あとはよしなに運用でカバーしてくれ、となる。

でも、運用にはそれをカバーするだけのスキルを保持していない。
「保持していないのなら、持てよ」と上層部は言うかもしれない。
でも、なぜ保持していないかって、ランニングコスト切りつめすぎなんだよ。
カネをかけないから高い人材が集まってこないの!

安い人材は、自律的に育とうともしないんだよ!
それをわかれよ。


システムが運用上の欠陥だらけでリリースされるのは、オープン系の宿命。
バグは、徹夜でFIXするのかもしれないけど、「運用設計」のバグは、なおさない。

ムカシの運用要員は、おぜんだてができているシステムをオペレーションすればよかったんだ。でも今は、カットオーバ時点では欠陥商品だから「おぜんだて」はできていない。だから、追加構築を自律的に行えるぐらいのスキルが運用部隊には必要なはず。でも、そこにいるのはいわゆる旧態依然とした「運用要員」。

運用要員が「おぜんだてがないから何もできません」というリクエストを上げたとして、それに「おぜんだてがないと何もできないのかよ!」と逆ギレするほうが間違っている。

責任は、欠陥だらけのシステムをリリースしたほうにある。

特に責任を問われるべきは、リリース判定でOKを出した客だよ。このギョーカイは客に責任を問う仕組みがねーからな。。

運用の現場で自律的に成長しろ、と暗に期待するのも間違っている。成長を期待するのであればそれなりの教育カリキュラムを提示するべきだ。もちろん、外注に対して、だ。

あのウザい「セキュリティ研修」ばっかじゃなくってさ。。


とにかく、ランニングコスト削減のトレンドに反して、もっとカネ出してさ、もっと構築センスをもった運用要員を集めるこった。「少数精鋭」でな。

イニシャルコストをかけて開発構築の精度を上げる気なんて、さらさらないんだから。それだったらランニングコストにカネかけんのが当然。
「プロアクティブ」に対応しなさいよ。欠陥だらけのシステムリリースしといて、結局ツケはまわってくんだから。ヒドいことになる前に手を打ちなさいよ、といっている。

そんな、ビジネスの常識すら通用しないギョーカイだ。