【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

引継ぎで改善を求めるのはやめろよ

2009-01-14 05:32:10 | IT土方(業界体質を小声で批判してみる)
以前、運用の現場にいたときにね。。

半年ぐらい経過した後だったか、まあ仕事もおぼえ、それなりに忙しくこなしていた頃。。

オイラがその現場に入ってすぐぐらいに、現場から離れていったプロパが、別件の構築案件かなんかで舞い戻ってきたわけだ。「いや~久しぶり!」ってね。

ソイツは、もうその現場を離れたくて離れたくてしょーがない、って感じのツカエねーヤツだったんだけど。。 だから現場からも求められてなかったし、「相思相愛」の真逆だった。

そういうヤツが先輩風ふかせて舞い戻ってくると、相当ウザい。


で、ソイツがしばらくぶりに戻ってきて何といったかというと。。
「まだこんな(非効率的な)運用やってんの?」と。。

。。そういう運用でまわしていた張本人が、オマエなんだよ!


オイラたちは、確かに、引き継がれた運用のままで仕事していて、カイゼンみたいなとこには着手していなかった。

半年ぐらいは、そこの仕事をおぼえるのに精一杯だった。そもそも、いろいろと非効率的なところが多々あり、やりずらい職場だったし。。

作業の他に、ユーザからの問い合わせ窓口も兼ねていたから、そっちに忙殺されることもあり。


そのウザい先輩も確かに、辞めぎわの引継ぎのときに、この現場はこことここの手順に問題があるから、カイゼンすべし、みたいなことは言い残していた。(それは、後になって思い出したけど)

でもそれは口頭で引き継がれたことであり、別にドキュメントにより残されたものではない。


現場のリーダも、オイラたちも、現場に要カイゼンポイントがたくさんあることなんざ、いわれなくともわかってんだよ!

特に、そういうやりずらい現場をつくりあげ、何もカイゼンしないまんま逃げてったツカエねーヤツに、先輩風ふかされていわれたのが、すげームカついた。

10年ぐらい前のハナシだけど、今でもおぼえている。


そうやって、引継ぎのときに、問題点を箇条書きで挙げただけで、何もせず、何も道筋をつけずに逃げてゆくヤツは多い。

だったら引継ぎのときにカイゼンフローを確立してゆけよ! あるいは実際テメーがカイゼンしてゆけって!
引継ぎフェーズは少なくともヒトが余るはずなんだから、そこでやるしかねーだろ!?

オマエが、その現場にいたときに、カイゼンに着手できないんだから、オイラだって着手できねーに決まってんだろ? 同じ工数なんだから。

だのになぜ、ヒトが変わるポイントで、どいつもこいつも「新しい風」を求めるかねえ。。

オイラみたいに、いろんな現場を渡り歩く稼業をやっていると、どこもかしこもそういう「新しい風」を求められる。

つまり、フリーでいろんなとこいってると、ツカエねーヤツが辞めるときの代替要員、ってことでアサインされることが多いんだよね。
特に運用ではね。

そういうときは気をつけたほうがいい。その、ツカエねーヤツが残していった負の遺産が、ソイツがいなくなってどんどん顕在化してゆくから。

前任がツカエねーヤツであればあるほど、苦労するし、それは、入ってみなければわからない。
だから、オイラのような稼業の人間の現場における生産性ってのは、スキル云々よりも現場の状況(やりやすいかやりずらいか)そして、周りの人間におおいに左右される。

周りがショボいヤツばっかりのときにスーパーマンのような活躍を期待されても困るし、ムシがよすぎる。

ある程度要員を教育して、組織としての品質を上げてから、高いカネ出して改善要員なりコンサルなりを雇うべき。そういう、外部から取り込むガイジン部隊に、「組織としての品質を上げる」ところから求めちゃダメなんだよ。

そしてガイジンたちも、それは自分たちの仕事だなんて思っちゃいないから、そこで認識の相違が発生する。

すごく、具体論になってしまったけど、今書いたことは、インフラの現場のヒトの多くは共感してもらえるハナシだと思う。