【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

[引用]ホシュは両論読めよ

2015-11-05 20:13:38 | 政治経済・世相
目をそむけずにこういう意見も読めっつの 「ふーん」レベルでいいんだよ。詠んだだけでは別に反対側の意見に与することにはならんだろ。拒絶するのがアホなんだよなあ。。



宋文洲
インドネシアが日本の新幹線を採用しなかったことについて、日本の官房長官が「理解しがたく、極めて遺憾である」とか「まったく常識では考えられない」と批判したのです。受注に失敗した側が顧客の判断を「理解できない」「極めて遺憾」「常識がない」と批判するとはどういうことでしょうか。

政治問題ならわかりますが、発注側の顧客に向かってこれらの言葉を吐くとはまさに「常識がない」行為であり、顧客のニーズや気持ちを「理解できていない」証拠です。受注に失敗して当然でしょう。

良い物が売れるのではなく、売れる物が良いもの。これは宋メールが繰り返してきた己惚れ経営への警戒の言葉です。売れないのに物がいいと自慢する経営者には必ず共通点があります。それは、

(1)顧客のことを「神様」と祭り上げながら上から目線で自社の技術力や品質ばかり強調して顧客に押し込む

(2)競合製品との勝負には熱心なくせに、製品を離れて顧客の悩みを深く掘り下げる努力をしない

などの顧客中心ではなく、自己中心の姿勢です。

私は日中間の高速鉄道の技術や品質の差を知りませんが、乗った感覚としては中国の高速鉄道は新幹線よりもっと揺れが少なく静かです。初期に事故も有ったのですが、むしろそれがきっかけで管理が厳しくなり安全性が格段に上がりました。高温酷寒など様々な環境の下で、日本の約10倍の高速鉄道網をよくもこんな短期間にスムーズに製造し管理できるようになったものです。

9月17日、ロサンゼルス-ラスベガス間の高速鉄道を2011年に建設許可を得たXpress West社が中国の高速鉄道を採用すると発表したため、一旦迷走した
インドネシアの高速鉄道は急速に中国方式に決まりました。

それでも日中間の技術差があったとしても、顧客のインドネシアはあくまでもそれを承知の上、自分の都合で総合的に判断したはずです。「理解できない」
「常識では考えられない」とは「私を選ばないあなたは常識がない」と言っているのです。

五輪エンブレムのように、公募前に密かに特定な人に要請するアンフェアな体制、五輪スタジアムのように、国際価格の数倍もする公的資金への甘い体質・・・
他人批判よりも、競争力を高める構造改革こそ、競合に勝てる最善の方法でしょう。