ピラティススタジオ”フェルマータ”

2014年より板橋区・高島平および三鷹でピラティスクラスを開催。充実感のあるクラスを実践しています。

骨盤底筋について。

2017-09-25 16:42:18 | 日記
過ごしやすい日々が続いてますね
さて、いくつかのクラスで骨盤底筋群の話題が出ていますので、
こちらでも取り上げてみたいと思います。

 骨盤底筋は、尿漏れなどのトラブルの際によく話題にされます。
声楽やバレエの経験のある方は、「肛門を絞める」と教わることも
あるでしょう。そのため、身体を引き上げておくために
なんとなく重要な場所なんだな、という認識があるかもしれません。

 しかしながら、解剖の本を当たっても、詳しく載っているものには
なかなか出会うことができません。感覚的にも、プライベートな部分
なので、ほんとうにそこを動かすことができているかどうか、
確認することがむつかしい部分でもあります。
それではこの骨盤底筋群は、どこにあるのでしょうか?


 まずは骨盤を前から見た図です。
(引用はエリックフランクリン著「骨盤力」スキージャーナル社より)

骨から見ると、骨盤の底は空洞になっています。
恥骨(手前下のつなぎ目)、左右の座骨、尾骨(奥の尖った骨)。
もしこのあいだに何もなければ、内臓が全部落っこちてしまいます。
この狭い範囲で内臓が落ちないように支えて、排泄物を出し、
赤ちゃんの通り道も作っている、というわけです。


後ろから見た図。
お尻の肉がそれほど厚くない方は、座っているときに左右の座骨が
椅子の面に当たる感覚があると思います。尾骨はちょうどお尻の割れ目
のあたりを触ると分かりやすいと思います。
同様に前側の恥骨も、触ることで位置を特定していただくことが
できると思います。


この四点のあいだの菱形に筋肉の層があるとイメージしてみましょう。

骨盤を下から見た図。恥骨が身体の前側

この間に、前から尿道、膣、肛門(男性の場合は尿道と肛門)があり、
様々な筋肉が弾力をもって働いてくれます。

同じく骨盤を下から見た図。この図では上に恥骨があるので、上が身体の前側
になります。

クラスでは実際に、骨盤底筋を
・引き締めること
・引き伸ばすこと
をテーマにして、周りの筋肉と強調させながら使えるようにしていきます。
ひとつひとつの動きを実感することができると、落ちてしまいがちなお腹を
底から引き上げることができてくるでしょう。
すこしむつかしいと思われるかもしれませんが、知っているといないでは
大きな違い(!)ですね