ピラティススタジオ”フェルマータ”

2014年より板橋区・高島平および三鷹でピラティスクラスを開催。充実感のあるクラスを実践しています。

広背筋を使えば肩は楽になる

2016-06-28 10:20:21 | 日記
 頸の話題に続き、肩の話題です。
長時間の座り仕事などで首が前に出て、
さらに肩が前に丸まるようになると僧帽筋が引っ張られます。
肩こりと呼ばれる違和感は、主に僧帽筋が緊張し、肩甲骨の
動きが柔軟性を失うことで生じます。

 ここで視点を変えて、広背筋という筋肉に
注目してみます。

 広背筋は、二の腕から仙骨(背骨の一番下、骨盤にくっついている部分)
にわたって背中を支える、身体で最も大きな筋肉です。
ピラティスのクラスでは、ほとんどすべてのムーブメントを、
肩を引き下げることによって使います。そして「肩を引き下げる」
というときには、必ず広背筋が入っているかどうかをみていきます。

 何気ない日常のなかでも、この部分を意識してみましょう。

 電車のつり革、または手ごろな高さの棚などに手をひっかけて、
二の腕の力を使って下方向に引き下ろしてみます
(手は握りすぎないようにしておきましょう)。

このとき肩甲骨の下角は矢印の方向に動きます。
反対側の手で、肩甲骨の下と肋骨の背中側(図で赤く塗った部分)を触ってみて、
力がかかっているかどうか確かめてみてください。
肩の位置は前に出すぎず、身体の真横にあると力が伝わりやすいでしょう。

 いわゆる「脇を絞める」という感覚です。

 肩が引き下がることで、耳と肩のあいだのスペースがつくれると、
視野が広くなり、自然に首が長くなったような感じがするかもしれません。

 広背筋がきちんと仕事をしてくれると、
肩に感じていた違和感はいつの間にかなくなっていることに気が付くでしょう。

頸の後ろを引き伸ばす

2016-06-27 13:30:25 | 日記
 当ブログを読んでくださり、有難うございます。
クラスでやっていることの補助として、またどうしても都合が合わずに来れない、
という方のために、少しでもこの記事が役に立つことができれば、幸いです。

 さてオープンしてから約2か月が経ちました。
クラスには毎週熱心に通ってきてくださるお客様がいらっしゃいますが、
先日嬉しい声をお聞きしました。
その方は頭の下(頭がい骨と頸椎のあいだ)にしこりがあったそうですが、
最近気がつくとそれがなくなっていたとのこと。おそらくこれ(=ピラティス)を始めて
以降のことだったので、クラスでやったエクササイズがとても良い効果を生み出している
とおっしゃっていました。

 こういう瞬間に出会うと、クラスをオープンさせて良かったな、と心から思います。
ピラティスメソッドは現在、予防医学の観点からも注目されています。
頸の後ろにあったしこりがなくなり、血液が綺麗に流れたということは、すなわち
脳内の血流もまた滞りなく流れるということで、そうだとすれば大きな病気のリスクが
ひとつ回避された、と捉えることもできるのではないでしょうか。

 ピラティスでは「頭蓋骨と頸椎のあいだにスペースを作る」ことを重視しています。
これは頸椎の一番上の骨(第一頸椎)の動きが頸の動きの大半をコントロールしている
ことからきています。
「頭が重い・だるい」というときには、この部分を引き伸ばすようにしてスペースを
作っていただくと楽になります。


 第一頸椎と頭がい骨の境目は、いわゆる「ぼんのくぼ」と呼ばれる部分です。
そこから左右に耳の下にかけて手を当ててみましょう。
顎を引いて頷く動きをすると、そのあいだにスペースができます。

 ピラティスの実際のエクササイズでは、以下のように仰向けに寝て、
ボール(ミニボール/空気を30%ほどいれたもの)をこの部分にあてます。
全身の力を抜いて、頭のすべての重さをボールにあずけてしまいましょう。
ちょうど鼻が天井を向く位置にボールをセットしたら、そこから5㎝ぐらい顎を引いて
頷く動きをします。ふたたび最初の位置に戻し、これをゆっくり繰り返します。


 「Nod A Head」という名前のエクササイズです。最小限の動きですが、大きな効果をもたらしてくれます。
上手くいけば、第一頸椎から頸の後ろを引き伸ばすことが出来ます。
そうすると口蓋の位置や、上顎の位置も引きあがってきますので、体液の循環が
活性化し、表情も活き活きとして引き締まってくるでしょう。

 実際にクラスでお手伝いさせて頂ければ、嬉しく思います









6/19レッスンのメモ

2016-06-25 11:21:57 | 日記
夏が待ち遠しいこの頃です
前回6月19日(日)のテーマは「腰椎を滑らかに動かす」でした。
座ったままパソコンに向き合う時間が長くなると背骨が丸まり、とりわけ体重の負荷がかかる
腰椎の下部は本来のカーブを失いがちになります。

 腰椎が柔軟に動くことが出来るようにするためには、できるだけ深く滑らかにCカーブを入れることが大切になります。
さらにニュートラルポジションを綺麗に入れることができれば、お尻の位置が引きあがり、腰椎が持っているほんらいの
反りを手に入れることができます。
 骨盤まわりと腰椎が連動して動かせるよう、楽しみながら色々なアプローチで練習に取り組んでいると、
不思議なことに肩や首まわりがすっきりしていることにも気づきます。身体のラインも美しく整うので、良いことばかりです

 まずは四つん這いになって、猫のように背骨全体を丸め、反る動きを繰り返していきます。
(メモでは主にCカーブの動きを緑、ニュートラルポジションでの動きを黄色で色分けしています。)


 最後には、「プランク」や「Roll up」などの動きを入れることで、体幹をしっかりと鍛えていきます。
やや多めのメニューですが、それぞれのペースで、無理のない範囲で取り組んでいただけるようにプログラムされています。
また、ひとつひとつのムーブメントの目的を分かりやすくご説明しながら進めています。

 体験クラス・通常クラスともに、明日もまだ空きがあります!
是非いちどご参加ください


ボールを使った身体の調整(コンディショニング)。

2016-06-13 16:02:07 | 日記
さて今日は自宅で簡単にできる身体の調整についてお伝えします

 まずは私事ですが、この時期気圧の変化が激しいせいか、頭痛に悩まされることが時々ありました。
急に動いたり、姿勢を前屈みにすると頭がずきずきしたり、なんとなく重い感じがしてしまうのです。

 そんな時ふと思い立って、テニスボールを足の裏で踏み、土踏まずからかかと、指のあいだまで入念にマッサージしたところ、
頭痛がすーっと消えていきました

 心臓から押し出された血液が末端まで流れて、ふたたび折り返してくる過程で血液が滞ってしまうと、身体全体が
だるくなったり、なんとなく重くなったりします。同じ姿勢を余儀なくされる状況、たとえば乗り物による長時間の移動
によって、血栓が詰まってしまうことが最近問題になっていますが、そんな時にも、このマッサージは効果を発揮して
くれることと思います。

 また、テニスボールを2つつなげて要らなくなったストッキングや靴下に入れて固定し(写真はサランラップで固定)、
仰向けに寝転がり、頸の後ろ、左右の肩甲骨のあいだ~腰にかけて当てていくと、気持ちよく背骨を伸ばすことが出来ます。



 当スタジオでは、ピラティスムーブメントが与えてくれる二つの側面、
”コンディショニング”と”トレーニング”を大切にして、クラスの内容をご用意しております。

 ”コンディショニング”は、ごく小さな動きを用いて、体にかかる余計なちからを解放させていくことを目的としています。
自分の身体の癖や特徴を見つめ、できるだけリラックスをしていくことが大切です。

 加えて、”トレーニング”としてダイナミックな動きを実践していくことで、身体の中心からエネルギーを使うことが
出来るようにしていきます。

 今月は体験クラス、通常クラスともに、まだまだ空きがあります!ぜひともご利用ください


6月のクラス

2016-06-02 19:11:21 | 今月のレッスン
 早くも夏の到来を予感させる日が続いています
今月も、休みなく開催いたします。

・日曜クラス(16:10~17:20)
 5日 12日 19日 26日

・月曜クラス(20:00~21:10)
 6日 13日 20日 27日

 一回から、お気軽に受講していただくことが出来ます。
 なお、日曜日に体験クラス(15:00~15:30)を設けておりますが、「予定が合わない」という方に限り、
月曜クラスのあと(21:10~21:40)にも枠を設けることも可能です。
どうぞお気軽にお問い合わせください(^^)