絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

絵の値段3

2009-07-01 | 画家の独り事
昔描いた自画像です。油絵の60号の部分です。


絵の値段について、二回書いてきましたが、もう一つおかしいなあと思うことがありました。それは、プレミアというのでしょうか。

ある時、オークションで、ある絵の値段が1万円で出される予定のものがありました。もちろん、その値段から出発して、競り合っていくので、それよりは高くなるはずですが、その絵がオークションの3日前に、ゴッホの絵だと判明しました。
それによって、急に値段が跳ね上がり、結局6800万円で売れたそうです。

オークションと言っても、ある程度専門家がいくらくらいの価値があるものかを見て、スタートの値段を決めているのでしょうから、もし、ゴッホの絵だとわからなければ、大した金額にならずに、終わったでしょう。

ということは、絵の値段というものは、誰が描いたかによって、こんなにも変わってしまうものなのですね。
私は、呆れました。

同じ絵が1万円が6800万円になってしまうということ、これをどう考えたらよいのかと思います。


また、ゴッホが生きていた時には、絵は1枚しか売れなかったと聞いています。
しかも、今の値段に換算すれば、ほんの5千円程度だったとか。
上の話をゴッホが聞いたらなんというでしょうね。


絵の値段は、同じ一人の画家が描いた絵でも、その絵がその人の絵としては珍しいという場合には、値段が跳ね上がり、また、同じ絵でも、誰が描いたかによって、値段が全く違ってしまうということがあるのだと知りました。

ただ、よく考えると物の値段というのは、どうやってきまるのかという問題につながって、難しくなりますね。
私の持っている野球のバットが、そのまま買えば1000円程度の物だったとしても、それはよく調べてみたら、王選手が世界記録を出した時のホームランを打ったバットだったとなれば、全く違ってきますからね。

それが、プレミアということでしょうか。

絵の値段は、絵の良し悪しで比較して、それに比例して決まっていかないのだろうかとふと思います。

もう一つあるので、また明日。

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