中学生作品コンクールを開催したのは、平成元年からでした。
これは、生徒募集の一つでもあります。目的は、文化の社会的貢献ということもあり、地域の文化の向上に役立てたいということですが、私学としての狙いは、絵の好きな子を発掘して、美術を勉強したいなら本庄第一高校へ来て学びませんかということでした。
生徒募集というと、なーんだ、利益の追究か!結局商売か?と。
しかし、美術の好きな子がどこで学んだら一番力を伸ばせるかと考えたら、良い環境を作ってやることが必要でしょう。そして、その環境がここにあるよと知らせてやることが必要だと思うのです。
私は、実績が上がっていない時も、ここに一生懸命絵を教えたいと思っている美術教師がいるぞーーーと叫びたくて、みんなに知らせたくてしょうがなかったです。
しかし、なかなか声は届きません。だから、中学を周って、生徒募集をしたことがありました。
美術の先生たちにお会いして、一生懸命教えますから、私に預けていただけませんか?とお願いしました。
いくらやる気があっても、生徒がいないのでは、話になりません。だから、生徒を集めることはとても大切なことなのです。
運動部なら、中学の大会で活躍している力のある選手を獲得することが実績をあげる一番の方法でしょう。そのために、特待生制度作って、募集する方法を取ります。しかし、美術でそのような方法はほとんどされていないでしょう。
私も初めの内は、特待生はありませんでした。それに、美術においては中学時代の実績などというものはほとんどありませんから、好きなら良いのです。
だから、絵の好きな子はいませんか?高校に行ったら絵を本格的に学んでみたい子はいませんか?という探し方です。その上、絵が上手だということが分かれば、尚良いのです。
絵が好きで、学んでみたいと思っている子が、満足してもらえる環境をつくることが、私の仕事で、それを知ってもらって、来てもらえるように宣伝することも私の仕事でした。
だから、美術部の顧問は、募集宣伝マンでもあったのです。
実績をあげて、宣伝しなくても希望する生徒がたくさん来るなら良いのですが、私学のため、余程気に入ってもらえなければ、来てくれません。授業料が高いということが、ネックです。
公立より高い授業料を払ってでも、ここへ来る価値があると判断されなければ、来てもらえません。集めるためには、初めからハンデがあるのです。
それには、私の熱意を伝えることと今預かっている生徒たちの絵のレベルや実績です。それから、もっと言えば、生徒たちのハートのレベルもその一つです。
あの学校へ行けば、あのように真面目できちんとした高校生になれると思われたら、保護者の理解も得られます。
いろいろな裏の事情がありますが、中学生作品コンクールは、その生徒募集の一つとして、始めたことでした。
これによって、絵の好きな中学生を知ることができました。絵の力も分かりました。そして、本校の生徒たちの絵も見てもらえる機会が作れました。高校生の絵も展示して、見てもらえるようにしたのです。
さわらび展もその目的もありましたが、なかなか中学生がたくさん見に来てくれる訳ではありません。だから、この作品コンクールは、中学生に見てもらえる良い機会になりました。
つづく
これは、生徒募集の一つでもあります。目的は、文化の社会的貢献ということもあり、地域の文化の向上に役立てたいということですが、私学としての狙いは、絵の好きな子を発掘して、美術を勉強したいなら本庄第一高校へ来て学びませんかということでした。
生徒募集というと、なーんだ、利益の追究か!結局商売か?と。
しかし、美術の好きな子がどこで学んだら一番力を伸ばせるかと考えたら、良い環境を作ってやることが必要でしょう。そして、その環境がここにあるよと知らせてやることが必要だと思うのです。
私は、実績が上がっていない時も、ここに一生懸命絵を教えたいと思っている美術教師がいるぞーーーと叫びたくて、みんなに知らせたくてしょうがなかったです。
しかし、なかなか声は届きません。だから、中学を周って、生徒募集をしたことがありました。
美術の先生たちにお会いして、一生懸命教えますから、私に預けていただけませんか?とお願いしました。
いくらやる気があっても、生徒がいないのでは、話になりません。だから、生徒を集めることはとても大切なことなのです。
運動部なら、中学の大会で活躍している力のある選手を獲得することが実績をあげる一番の方法でしょう。そのために、特待生制度作って、募集する方法を取ります。しかし、美術でそのような方法はほとんどされていないでしょう。
私も初めの内は、特待生はありませんでした。それに、美術においては中学時代の実績などというものはほとんどありませんから、好きなら良いのです。
だから、絵の好きな子はいませんか?高校に行ったら絵を本格的に学んでみたい子はいませんか?という探し方です。その上、絵が上手だということが分かれば、尚良いのです。
絵が好きで、学んでみたいと思っている子が、満足してもらえる環境をつくることが、私の仕事で、それを知ってもらって、来てもらえるように宣伝することも私の仕事でした。
だから、美術部の顧問は、募集宣伝マンでもあったのです。
実績をあげて、宣伝しなくても希望する生徒がたくさん来るなら良いのですが、私学のため、余程気に入ってもらえなければ、来てくれません。授業料が高いということが、ネックです。
公立より高い授業料を払ってでも、ここへ来る価値があると判断されなければ、来てもらえません。集めるためには、初めからハンデがあるのです。
それには、私の熱意を伝えることと今預かっている生徒たちの絵のレベルや実績です。それから、もっと言えば、生徒たちのハートのレベルもその一つです。
あの学校へ行けば、あのように真面目できちんとした高校生になれると思われたら、保護者の理解も得られます。
いろいろな裏の事情がありますが、中学生作品コンクールは、その生徒募集の一つとして、始めたことでした。
これによって、絵の好きな中学生を知ることができました。絵の力も分かりました。そして、本校の生徒たちの絵も見てもらえる機会が作れました。高校生の絵も展示して、見てもらえるようにしたのです。
さわらび展もその目的もありましたが、なかなか中学生がたくさん見に来てくれる訳ではありません。だから、この作品コンクールは、中学生に見てもらえる良い機会になりました。
つづく