♪ 巡り来ぬ この月この日 ♪
今日 8月9日は
長崎に原爆が落とされた日です
私の通っていた小学校では毎月9日は
全校生徒で 子らの御霊に捧げるこの歌を歌っていました
子供ながらにも 歌いながらジーンときていたものです
きっと現在も受け継がれていると思います
原爆が落ちた時には 父の実家である
現在の南高来郡吾妻町に疎開していました
父は 報道隊として 宮崎に行っていたので
父が居ないことも
戦争が終わって 無事に帰ってきたことも記憶にはありません
そういう訳で 母や弟と長崎から着の身着のままで疎開したようで
荷物を取りに行ってもらおうと 村の人に頼んだそうです
若い人は 戦争に駆り出されているので
年配の人達3~4人にお願いして
歩いては 片道でも1日がかりの長崎まで
大八車を押して 早朝に出発
荷物を積んで
夜遅くに無事に帰って来られたそうです
何と その翌日 原爆投下
長崎の家も 跡形もなく焼けてしまったそうです
後に母は
「あの人たちを死なせんでよかった」と
厳しい顔で言ったのを 忘れられません
そんな思いで運んでもらった荷物は
数日後の空襲で 家ごと焼けてしまいました
防空壕の目の前で
走ってきたお隣のおじいちゃんが 飛行機に狙われて倒れたこと
よく遊んでいた女の子の遺体を
藁にくるんで呆然として抱いていた その子のお母さん
この事だけは記憶に残っています
再び長崎に転居
小学校に入ったら
耳から口まで肉が流れている同級生
ラジオでは「今日 原爆病で亡くなった方」と
毎日のように放送
77年経た今でも
こう言う事が
ウクライナで繰り返されていると思うと
本当に切なくなります
一日も早く 世界平和がくることを願っています
ベランダの花です