悠々丸水産業務連絡掲示板

主に東紀州を漁場として出漁。
水揚げから加工まで行っております。

今年は山も変なようです・・・

2010年12月04日 21時11分11秒 | 加工部

猪肉を頂きました

今年は猪が多いそうで、知り合いの方から大量に頂きました。

その方曰く、

  「今年は夏の猛暑のおかげで山に餌が少なく、里へ多くの猪が降りてきていて、いくらでも獲れる。ただ、餌が少ないので痩せていて美味しくない」

とのこと。

で、もらったのは、

 

 

若い猪のモモ肉(骨付き)を買い物袋いっぱいとブロックひと固まり。

ブロックは筋と余分な脂を取り除けばOK。

モモ肉は、骨から肉を外す。

これが意外と面倒。

”どうやって食べようかな~”なんて考えながら肉を外し、さらに筋を取り除いて・・・

 

 

これだけ残りました。

このモモをトンテキ風にしましたがクセが全くなく、しかも柔らかくってとても美味しかったです。(とても食べられる量じゃないので、残りはご近所さんにおすそ分けしました。)

ブロックは二つに分けて、一つはハムに、もう一つはハムもどきの焼き豚風に加工。

ハムは、本来なら塩漬け肉を作ることから始まるけど、今回は省略。

塩漬けと味付けを同時進行で行った。

まずは肉を

  塩・荒挽きコショウ・ナツメグ・ローリエ・バジル・タイム・オニオン・ガーリック・はちみつ等

に五日間漬ける。(毎日天地をひっくり返す)

漬け上がったら、肉を軽く洗って干す。

今回は時間が無かったので表面が乾いたら次の工程へ。(一晩程干した方が出来上がりが良くなります)

干し上がった肉を水糸で縛り、一つは気密袋(ジップロックなど)へ入れ、空気を抜き80度程のお湯で1時間程加熱。(時間は肉の大きさによって変動)

加熱し終わったら、180度に熱したオーブンへイン!

表面に焦げ目が付いたら出来上がり

 

次は残りの一つを薫煙。

薫煙も、20~40度で長時間燻すのがBESTだけれど、時間的にとても無理なので60度で2時間程薫煙。

燻し上がったら、これも水糸で縛り、先程と同じように熱を通す。

これを2~3日寝かせればハムの出来上がり

 

 

写真はロースト猪。

良いお味でした

後日ハムも出来上がり、食べたところ、非常に出来がよくビックリ

みんなから高評価を頂き、鼻高々でした