すこやかQ&A 9月号ができました。
今回は長田副院長が回答した『カルシウムの働き』についてです。
ご興味歩のある方はご覧ください。
骨は体を支える為にありますが、脳や内臓を保護、ミネラルの貯蔵庫としての
役割もとても大切です。
骨は20~24%は水分からなり、残りの1/3はコラーゲンを
含む有機質です。残りの2/3はリン酸カルシウム(85%)、
炭酸カルシウム(10%)、リン酸マグネシウム(1.5%)などの
無機質からなります。
子供はコラーゲンを多く含む為、骨に弾性があり、
骨折しにくくなっています。
体内のカルシウムは99%は骨に存在し残りの1%は細胞や血液中に存在します。
細胞や血液に存在するカルシウムは様々な働きがあり、生命を
維持する為に欠かせない物質なのです。
<筋肉を動かす働き>
血液中に十分にカルシウムがあると、筋肉の細胞にカルシウムが
浸透し、筋肉がスムーズに動きます。
筋肉は関節を動かす骨格筋だけではありません。
心臓は筋肉のかたまりです し、血管の壁にも筋肉の層があります。
胃腸なども、平滑筋という筋肉で動いています。
<脳や神経の情報を伝える働き>
血液中のカルシウム濃度が一定に保たれていると、
脳や神経に情報を伝えることができ、脳の活動を
スムーズにすることができます。
<出血を止める働き>
カルシウムの働きを介して、血を止めます。
カルシウムが不足すると
<骨粗鬆症>
血中カルシウムが不足すると骨から補われ、スカスカの
骨になっていきます。背中が曲がったり、痛くなったり、
骨折をしやすくなります。
<高血圧・動脈硬化>
骨から溶け出したカルシウムは血管の壁を収縮させたり、
血管壁の中に付いたりして、血圧を上げたり、動脈硬化を引き起こし、
心筋梗塞や脳梗塞といった病気を引き起こす原因となります。
<不安定な精神状態>
ちょっとしたことで興奮や、イライラ、不安定な状態になり、
ひどい場合には呼吸困難やひきつけをおこします。
子どもの「キレる」、「無気力」、「イライラ」なども
食生活におけるカルシウム不足が原因かもしれません。
詳しくは、当院掲示板をご覧ください。