運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

お茶の実と親子ウォーク

2007年08月01日 12時56分39秒 | Weblog
お茶の実・・・を何十年ぶりかで見た。
茶色くてすべすべしていて、きれいに丸いのやら、こぶがくっついたようなのやら。
我が家の四年生の夏休みの宿題(なぜ暑い夏に??)親子20キロウォークの道中にてだ。コースはめいめい、親子で考えて、何日かけてもいいから20キロ歩いて
その地図や観察したことをリポートするのだ。
我が家が選んだのは彼が通っていた幼稚園を起点に、目指すはキャンプもできる公園。折は満月、ハンゴウ炊爨して寝袋で寝るいい機会にと。
・・でも、雨が降ってきた。8キロ過ぎくらいで雷鳴が聞こえて、雨宿りするにしても引き返すにしても、次の駅に近づいておかなくっちゃ、と急ぎ足になる少し前の畑に、一列に並んでいる刈り込まれた低い木をみて記憶が甦った。
『これ、お茶の木だよー』と言うと、父子は、それと知ってみるのははじめてらしく、『へーーーー!』とjウソ、知らないの?私の子供のころは、よく遊んだよ。
ほら、この、茶色の実。なつかしいなああああああ。
そうだ、このあたり一体は狭山茶の名産地。茶畑が奥までひろがっている。
私が子供のころ住んでいたのは狭山ではなく東京のはずれだったが、なぜか、お茶の木はあった。当時の多摩のあたりの田舎度は、今日のこの秩父路によく似ている。
知らないうちに、なんだかすがすがしい、のどかないい気持ちになっている。
そうか、これは、アスファルトじゃなくて、地面を歩いているからなんだなあ。
これがコンクリの上を歩いたり、走ったりのものだったら、とっくにもっと疲れてへタっているに違いない。気持ちもあせっていらいらしてるだろうし。
やっぱり地面っていいなああああああ。

 わたしたちが知らないうちに失っていたものに、この、土の地面が、大きいのではないだろうか。
この上を歩き、この上で遊ぶ。その体験が無い子供は思いのほか多いはずだ。
結局、この日はすごい雷雨になって、宿題は翌日また続きからに持ち越しになった。
一番はりきって?一番身軽に?歩いたつもりにひとりでなっていた私は、帰宅後
ひざの裏側が痛み出し、剥離しちゃうのかしら、それともじん帯でも切れかかっているのかしらと案じるほど。。。。『ホラ、本人は意識せずとも、パーツの老朽化はすすんでいるものなのだよ』と諭されて翌日は留守番になった。情けなや。。。。
  でも、お茶の実、見れたからいいか。