吉祥寺バウスシアターのゴダール特集も嬉しかったけれど
今度は下高井戸シネマで、エリック・ロメールを組んでくれている
本命は「冬物語」なんだけれど
とりあえず「春のソナタ」も観直してみた。
やっぱり、細部がニクイなあ・・・ストーリーの進展を
あんなに巧みに部屋に飾る花やベランダの花や、庭の花に暗示させている。
花、花、花、あんなに花に敏感でいてくれる男性監督がいるのはフランスだから???
フォンテンブローの桜や庭の美しさ
松が林立している海辺の公園
日本とフランスって、似て非なる土地と思っていたのに
どうしてどうして…やはり地球の大地の自然は共通だって再認識。
ロメールの映画を観ていると
日々の会話の言葉のひとつひとつにさえ
必ず、自分の感性と考えとそぐわないものを選ばないよう
慎重に選び、気をつけている人たちに感心する。
言霊幸う国であるはずのやまとの私たちなのに
現代では、あまりにも言葉に気を遣わずに
日常の言葉を、その場任せ、人任せ、流行任せ、で見繕ってはいないだろうかって
考えさせられてしまった。